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「50代からは3年単位で生きなさい」諸富祥彦

2022/11/23公開 更新
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「50代からは3年単位で生きなさい」諸富祥彦


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

「野心」を持って全力で生きる

タイトルどおり、50代の人向けに3年くらいの区切りで、「目的」や「野心」を持って全力で生きることをお勧めする一冊です。50代となると、会社員でも個人事業者でも体力は右肩下がりとなり、仕事も将来どうなるのかだいたい予想がつくのではないでしょうか。


そのままの流れで楽して生きようと思えばできるのです。ただ、それでよいのか。何か変える必要はないのか問いかける内容となっています。著者の提案は、子どもの頃やりたかったこと、いつかしたいと思っていたこと、ワクワクすることを今やってみる、ということです。その理由は、誰でもいつしか死を迎えるからです。


・人はみな、いつか死ぬ・・・「あっという間」に死は訪れます(p2)


「ワクワク」に忠実に生きる

日本人の平均年齢は80代ですが、60代で亡くなる人もいます。自分の死を悟ったときに、後悔ない生活を送っているのかということです。若い時に比べて「死」がより身近に感じられる50代だからこそ、「自分にとって必要なことをする」意識を持つことが大事なのでしょう。


著者のアドバイスは、誰かに「いつか伝えたい」と思っていることは「すぐに伝える」ということ。「ワクワクするもの」に忠実に生きることです。どうせやるなら、やりたいことをやる。どうせやるなら、次の世代に何かを残す。どうせやるなら、ワクワクすることをしたいものです。


・後の世代にとって何らかの意味を成すことができていると感じた時に、私たちの心は大きな生きがいで満たされるのです(p141)


思い立ったが吉日

「このままでよいのだろうか?」50代の人に限らす、誰でも考えていることではないでしょうか。「思い立ったが吉日」というように新しいことに挑戦するのに、遅いということはありません。


興味のあること、やりたいと思っていたことに挑戦するきっかけを与えてくれる一冊だと思いました。諸富さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・配偶者がいる場合、男性は85歳くらいまで生きているのに対して、未婚男性は65~69歳までしか生きられない(p72)


・61歳までの3年間を全力で生きる。それ以降のことはわかりません、正直(p21)


・小さなことでもいいから、2週間以内に何かを始める(p176)


・「ちょっと私では無理」と思うことを、あえてやってみる(p91)


▼引用は、この本からです
「50代からは3年単位で生きなさい」諸富祥彦
諸富祥彦、河出書房新社


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

1章 人生は後半からが難しい
2章 50代・60代、人生で「減らすべきもの、増やすべきもの」
3章 60歳で「新しい自分」に生まれ直した産業カウンセラー・青木羊耳さん
4章 偉大な心理学者たちに見る人生後半を生きるヒント
5章 『チベット死者の書』に学ぶ「死の瞬間」への備え方
6章 「逆算式人生3年計画法」で実現する人生後半、いつ死んでも悔いのない生き方
終章 「逆算式人生3年計画法」の2つの原則



著者経歴

諸富祥彦(もろとみ よしひこ)・・・1963年福岡県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。明治大学教授。教育学博士。臨床心理士。50代60代のカウンセリングで「人生後半の生き方づくり」を支援する。著書に『人生を半分あきらめて生きる』など。


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