「偶然をチャンスに変える生き方―最新キャリア心理学に学ぶ「幸運」を引き寄せる知恵」諸富 祥彦
2010/02/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
成功法則本を読むと、目標設定が大切ということが書いてあります。いかにして目標を設定し、その目標を達成するかが成功哲学なのです。
ところで、松下幸之助は、最初から世界一の家電メーカーを作ろうと目標設定したのでしょうか。著者は、成功している人というのは、単に、これはよさそうだな、と思ったことをただ一生懸命やっている人が多いと分析しています。
今、目の前のある仕事を一生懸命行い、その中でまた別の道があれば、そちらに行ってみたり、試行錯誤しているわけです。
・真の幸福や成功を手に入れている人の多くは、自分に幸福や成功を与えてくれる出来事や出会いに心が開かれていて、心が動いたらすぐに行動できる、という特質を備えているのです(p10)
「自分がやりたいことをやってみる」という単純なことですが、そのためには、まず自分が何を欲しているのか、自分とはなんなのかを理解しなくてはなりません。
そして、その上で、何をしようか、このままで良いのか、などと考えるのです。
・自分の内側に問いかけるのを習慣化することです。日々の生活の中にそういった時間を汲みこんでおくことが、人生の危機を救ったり、新たな人生を開く手助けとなってくれるのです(p113)
今やっていることを一生懸命続けるも道、新しいことを始めるのもまた違う道。人は自分で自分の人生を選んでいかなくてはなりませんから、最終的な答えは自分でいろいろ体験し、考え悩み、選択するしかないのでしょう。
そうしたことを、そうだよね、と思い出させてくれる一冊でした。諸富さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・迷ったときに「とりあえずイエス!」と言うことができるかどうかにかかっているように思われるのです(p195)
・「やりたいこと」を始める勇気を持つ(p98)
・人が自分らしい人生を生きていくためのスタートとして、まず「私はあなたの期待に応えるために、この世に生まれてきたわけではない」という心構え(決意)が必要である(p105)
・「本当にしたいこと」を見つける三つの方法・・・
1 子どもの頃に立ち返る
2 夜の夢に尋ねる
3 "他の誰か"になりきってみる(p118)
・お二人のように「たまたま与えられたチャンス」「たまたま出会った仕事」に一生懸命取り組んでいるうちに、自分の適職を見つけ、本当にいい人生を送っている人はたくさんいます(p37)
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
第1章 あなたは「生き方下手」になっていませんか
第2章 偶然を味方につける生き方
第3章 「心のメッセージ」に耳を傾ける
第4章 "運命の神様"のささやきをキャッチする
第5章 幸運を呼び込むトレーニング
著者経歴
諸富 祥彦(もろとみ よしひこ)・・・1963年生まれ。千葉大学助教授を経て、明治大学教授。教育学博士。臨床心理士。
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