「ジャック・ウェルチわが経営」ジャック・ウェルチ、ジョン・バーン
2005/04/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
●ジャック・ウェルチは、44歳でGEのトップになり、
GEの官僚組織を大胆なリストラ、
人事異動で破壊していきます。
それにしても当時のGEはどこかの
日本の会社のように
本社の官僚組織が幅をきかせていました。
・事業計画会議が予定されており、
そのときに予定されている質問が
書かれたカードの束を届けにきた・・・
本社の人間用のカンニングペーパーで
あることがわかって驚いた・・・
それは馬鹿げた話じゃないか。(p151)
●この本にはCEOとなってからのジャックの経営手法も
書かれているのですが、私がこの自伝から最も学んだことは、
こうした大胆な改革はトップにならなければ
ジャック・ウェルチといえども
できなかったということです。
社内には政治があり、どのような人をトップにするか
ということは他人が決めるわけで、
それは運命というべきものでしょう。
・しかるべきポストにしかるべき人間を投入しなければ、
会社を根本的に変えるための原動力は生まれない(p210)
●ジャック・ウェルチでさえ、斬新な考えとその実行に
物怖じしない態度から、
すべての人に受け入れられたわけではないのです。
何かをなしとげようとすれば、
まず、トップになる可能性を
高めなくてはなりなりません。
実績を作らなくてはならなりません。
そして人から引っ張り上げて
もらう必要があるのです。
・上司というものはたいてい、部下に質問するときは、
すでに頭の中に答えを出している。
上司はただ確認したいだけだ。
群れから抜け出すには、与えられた質問の枠を超えて
考える必要がある。(p48)
●ジャックの経営手法はともかく、
ジャックが現実を直視する力が抜群で
あることは間違いないでしょう。
すでに2000年前にはインターネットを
事業へ取り組む努力しています。
・私はインターネット革命を
見逃してしまう寸前だった(p187)
●それに比べると、ホームページがない、
ホームページには電話番号が載っているだけ
という会社もあるのですから、インターネットだけで
営業している会社との差は歴然です。
これからの時代は、営業所のような
出先機関は縮小し、インターネットに
集約されていくのでしょう。
●ジャックのすべてを肯定するつもりはありませんが、
参考とすべき考え方が多く含まれる一冊だと思います。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私の経営にかんするさまざまな基本姿勢-
勝つために全力で戦う、
現実を直視する、硬軟使い分けて部下のやる気を引き出す、
無理と思えるほどの高い目標を掲げる、
仕事がきちんとなし遂げられたかどうか執拗に確認する-
も、元をたどれば母の影響かもしれない。(p19)
・たいていは朝の七時半に検討会議をはじめ、
とにかく時間をかけて徹底的に問題点を洗い出した。
夜の八時か九時前に終わることはめったになく、
それが終わるとみんなで夕食をとりに出かけ、
その日の議論を振り返ったり各事業部門の
有能な人たちの評価をしていた。(p113)
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GEって、実は良く知りませんでした。
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ジャックウェルチも暖かい人間なんだ
【私の評価】★★★☆☆(78点)
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