「あなたがやらずに誰がやる!―これからの「上司の条件」」江坂彰、堀田力
2005/01/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
サラリーマンから作家になった江坂彰さんと、特捜部の鬼検事と言われ現在はさわやか福祉財団を開設している堀田力さんの対談です。
こういう対談は、両者の力量が見えてしまうものですが、明らかに堀田力さんのほうがレベルが上という印象でした。これは江坂彰さんが悪いのではなく、堀田さんの見識が高すぎるということでしょう。検察庁は本当に貴重な人材を失ったといえるでしょう。
・大競争時代はリーダーがしっかりしていないと企業は生き残れません・・・太平洋戦争の末期と同じように、「バカなリーダーはライバル会社より恐ろしい」という時代に入ったのです。(江坂)(p93)
意外だったのは、検察の鬼と言われた人でも、悩むこともある、苦しいときもあるということがわかります。仕事に悩んでトップに相談に行ったとき「疲れたときは、自分で判断せずに時の流れに身をまかせてみなさい」と言われて、気持ちが楽になったという。今後も堀田力さんの本はチェックしていきます。請うご期待。
この本で私が共感した名言
・「社会のため」「人類のため」という大きな志を持っている人は、世界がどうなっているか、・・・ということに自然に関心が向けられる。(堀田)(p69)
・経済、体の面までは保障されて安心ですが、孤独の問題まで行政が面倒を見ることはありません。これはカネを出して買えるものではないからです(堀田)(p204)
・成り金は評価の決まった絵しか買わない。パトロンは評価がまだ定まらないものを育てていく(江坂)(p210)
【私の評価】★★★☆☆(76点)
著者経歴
江坂 彰(えさか あきら)・・・1936年、京都府生まれ。京都大学文学部卒。東急エージェンシー関西支社長等を経て、1984年に独立し『冬の火花』で作家としてデビュー。
堀田 力(ほった つとむ)・・・1934年生まれ。大阪地検特捜部検事、東京地検特捜部検事、ロッキード事件に係わる。法務大臣官房人事課長、最高検察庁検事、法務大臣官房長などを歴任。1991年に退職し、さわやか福祉財団を設立し、理事長を務める。著書多数。
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