「壁を破って進め―私記ロッキード事件 」堀田力
2005/05/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
1976年(昭和51年)、田中首相を逮捕したロッキード事件が発生。その事件を担当した「検察の鬼」堀田力さんが自分の目から見たロッキード事件をまとめた一冊です。
私がこの本を買ったのは、どうして堀田さんが「検察の鬼」と言われたのか、そして優秀な人はどのような思考をするのか興味があったからです。
まず、堀田さんは汚職事件を摘発したくて検察官になったということが随所にでてきます。大きな目的があったのです。
そして、そのためにずーっと地道な勉強しています。在米大使館勤務時代にはアメリカの法制について、司法省の高官に聞きに行っています。
結果して、その高官とは家族ぐるみの付き合いとなり、なんとロッキード事件の際にはその高官がアメリカ側の実質的な方針決定者となりました。
・「私は、在米大使館にいた三年半の間、ずっとアメリカの司法省や裁判所のやり方を勉強してきたのです」(上p35)
これを幸運と呼ぶのでしょうか?偶然なのでしょうか。私はそう思いません。人間には人生のなかで必ずチャンスが訪れるのです。
大切なのは、そのチャンスをつかむ準備ができているかどうかなのだと思うのです。
私も大きな目的を持っていますので、天の時を待ちながら、しっかり準備をしていきたいと思います。
この本で私が共感した名言
・天の時、というものがある。(上p12)
・執行部は、九月までにこれを成立させないと 国債発行がうまくいかないと言っている。それから国鉄運賃値上げ法案。(下p32)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
著者経歴
堀田 力(ほった つとむ)・・・1934年生まれ。大阪地検特捜部検事、東京地検特捜部検事、ロッキード事件に係わる。法務大臣官房人事課長、最高検察庁検事、法務大臣官房長などを歴任。1991年に退職し、さわやか福祉財団を設立し、理事長を務める。著書多数。
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