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「百万分の一の歯車!―世界一の超極小部品をつくる樹研工業の技と哲学 」松浦元男

2004/02/17公開 更新
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百万分の一の歯車!―世界一の超極小部品をつくる樹研工業の技と哲学


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 組織はトップで決まるといいます。需要もないのに百万分の一グラムの歯車を作る会社の社長は、やはり元気なのです。


 この本には、元気の秘訣、技術力の秘訣がいっぱい盛り込まれています。


 疑問に思ったのは、こんなに素晴らしい技術を持った会社が、なぜ売り上げ20億円なのか?ということです。一部に日本の税制を批判している部分がありましたが、批判しているうちは売り上げ20億円の会社で終わるかもしれません。


 いずれにしろ、素晴らしい技術を持っている会社だとわかりました。


この本で私が共感した名言

・驚きのレベルから感動のレベルへ


・うちのシステムのほうが優れている。だから、わざわざレベルを落としてISOを取る必要がない。「ISOを取得した」と新聞で自慢する企業があるが、そんな会社は今まで何をしてきたのだろうかと思う。


・税務署はちっとも怖いところではない。不正をしているから怖いのである。


・松下幸之助が語ったことは二つあった。一つは「手形は切りなはんな。苦しいときほど切りなはんな」ということ。もう一つは、「何があっても毎月決算をしなはれ」ということである。


・今の若い人たちは動機と機会を与えれば、われわれの若い時と比べて数倍の能力を発揮する。十万分の一グラムの歯車をつくるときも、「世界一のものをつくろう」という動機付けをしてやると、とたんに彼らの瞳は輝き出すのである。


・社長たるもの、社員がやった業績に対して過不足なく評価する目を養っておかなければならない。目を養うために、現場に行って「これはなんだ?」「これはどうなんだ?」「なんでこうなんだ?」と質問して回るのである。


・会社は社員が幸せになるためにある-。これは日本人の会社に対する考え方だった。



【私の評価】★★★★☆(83点)



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