「自分イノベーション」夏野 剛

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自分イノベーション

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■NTTドコモで「iモード」を立ち上げ、
 ドワンゴ、セガサミー、グリーなど
 多数の企業で取締役を兼任している
 夏野さんの一冊です。


 著者が言いたいのは、
 世の中が変わっているのに
 日本は変われないということ。


 グーグル、アップル、アマゾン、テスラといった
 多くのIT企業が生まれた米国との差が
 よほど悔しいようです。


 こうなれば、自分が革新を進めていく・・
 つまり「自分イノベーション」で
 日本を変えていくしかない、
 ということです。


・テスラのクルマは、こうした機能を取り入れ、
 手元のタッチパネルでグーグルマップを
 操作できるようになっています・・
 最初からクルマの一部として取り入れているのです。
 もちろん、インターネットラジオも同じように
 操作して楽しめます(p90)


■どうして日本では米国のように、
 世の中を変えるようなサービス・製品が
 出てこないのか。


 夏野さんの仮説は、
 日本の企業では革新的なリーダーが
 偉くなることはないということです。


 保守的な組織においては、
 将来性のあるリスクのある人よりも
 組織の秩序を守る人が
 会社の代表となるわけです。


 NTTでドコモで「iモード」を立ち上げた
 夏野さんの仮説は説得力がありますね。


・均質的な組織からは、排他的な
 リーダーしか生まれません・・
 こうして選ばれたリーダーは、
 無難な判断しかできません。
 将来性よりも現在の秩序を守るようになってしまう。
 社会が変わっていることを認識していても、
 目先の論理として会社の保身を優先してしまう。
 なぜなら、それが社員の総意であり、
 そちらを優先しなければ自分自身の
 保身も危うくなるからです。
 結果的に、環境の変化に
 追い付けなくなってしまう(p55)


■「バック・トゥー・ザ・フューチャー」で
 予言されていた未来は、
 多くの米国の企業により現実化
 されました。
 (トランプ大統領も現実化された)


 それらの製品では日本製の部品が
 使われています。だから、
 日本でもできないはずがない。


 夏野さんには日本の未来が 
 見えているようです。


 夏野さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・従来電話による選挙活動は認められていましたが、
 電子メールによる選挙運動は
 禁止されてしまいました・・
 ただし、LINEやフェイスブックを
 使うのはOK(p27)


・「タイプC]と呼ばれる「FeliCa」を
 JRが採用しました。「Suica」や「PASMO」は
 このタイプCを採用・・
 2016年に発行が開始された「個人番号カード
 (マイナンバーカード)」に採用されている
 ICチップは、依然、タイプBのままです(p98)


・2014年。やっと一般大衆薬のネット販売が
 許されるようになりました。しかしながら、
 10兆円といわれる医療用医薬品市場の約7割を占める
 処方薬のネット販売は、事実上禁止されました・・
 患者は体調の悪い中病院に行って、長い時間待たされ、
 さらに病院の前にずらずらと並ぶ薬局に寄って、
 そこでもまた待たされるのです(p28)


・テスラのクルマでは、大体1カ月半に1回、
 ソフトが自動でアップデートされます。
 こうした仕様のクルマを作ることが、
 日本のメーカーでも可能なはずです。
 しかし、なぜ作らないのか。
 某自動車会社の幹部の方に聞くと、
 「ソフトを更新するディーラーの仕事を
 奪ってしまうので・・」と
 言われてしまいました(p92)


・新しいものが生まれることや、
 それが流行することには、
 必ず何らかの理由があります。
 だからこそ、「とりあえずやってみよう」
 という心構えが大切です(p114)


・あらゆる業界において、
 「卵が先か、鶏が先か」
 というような議論がなされています・・
 そのようなときに大切なのは、
 最初の1回転をいかに上手に回すかです。
 戦略パートナーを見付けたり、
 資金をギャランティしたり、
 とにかく最初の1回転を早く、
 大きく回すことに最大限注力します。
 そのことによって、次のサイクルが
 生まれてきます(p103)


・不平不満があるということは、
 そこに問題点や課題を
 見出しているということ・・
 イノベーションを起こすことができる人は、
 そこで、「この問題を解決することによって
 世の中はもっと良くなる」と発想します(p118)


・「もし俺だったらこうするのに」、
 「もし私だったらどうするだろう」
 という夢を持ちましょう(p180)


・35歳、40歳を超えたとき、自分が
 デシジョンメークできない仕事は、
 早く見切りを付けるべきです(p197)


・長期戦略上の人脈だと思う相手には、
 プライベートもさらけ出して、
 戦略的に深い付き合いをするべきです。
 例えば、自宅に年賀状を出す・・
 ほかにも、用事がなくても1年に1回は
 一緒に食事をする、「顔を見に来ました」
 と会いに行く、あるいはSNSでつながっておく、
 といったことも意識的に大事にすべきです(p203)


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【私の評価】★★★☆☆(76点)

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■目次

第1章 IT革命は何を変えたのか
第2章 複雑な市場を分析する5つのコンセプト
第3章 分析力を育てるための思考術
第4章 イノベーションを生み出すためには
第5章 生き方に重なる働き方



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