「異文化理解力―相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養」エリン・メイヤー

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異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

【私の評価】★★★★★(94点)


■海外での仕事が増えている今、
 その国の文化に合わせた仕事の
 やり方が求められています。


 著者は、異文化マネジメントの
 専門家で多くの外資系企業に
 教育を行っています。


 東芝に買収されたウェスチングハウス
 でも教育を行っていたようですね。


・東芝傘下のウェスチングハウスでプログラムを
 持ったとき、私は日本人の参加者たちに、
 なぜあなたたちの文化は力の限りを尽くして
 対立を避けようとするのか聞いたことがある・・
 聖徳太子の十七条の憲法は
 「和を以て貴しと為す」と始まります(p246)


■驚くのは、日本と同じくらい
 欧米諸国の間でも
 差が大きいということです。


 イギリス人はほのめかし、
 オランダ人はそれを理解できない。


 アメリカ人は褒めてから叱るが、
 フランス人は激しく批判し、
 控えめに褒めるらしい。


・フランスでは、ポジティブフィードバックは
 ほのめかして伝えられることがいいく、
 ネガティブ・フィードバックは
 それに比べ直接的に伝えられる。
 アメリカでは、これがちょうど
 正反対なのだ(p24」)


■多くの具体例をジョークのように
 楽しめる一冊でした。


 日本人の間でも差があるのですから、
 国が違えばここまで違うのか!と
 びっくりします。


 メイヤーさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・イギリス人の多くは、まったくの
 無表情で辛辣だったり皮肉の聞いた
 ジョークを言うことを好んでいる・・
 アメリカ人がジョークを言うとき、
 特にプロの場合、はっきりと言動や動作で
 「これはジョークです」と示すことが多い(p65)


・オランダ人のマネジャーはいかなるときも
 正直で率直なメッセージを伝える方法を
 身につけている。
 アメリカ人はネガティブなメッセージを
 ポジティブなメッセージで包み込むように
 訓練されている一方で、
 フランス人は情熱的に批判し控えめに
 褒めるように訓練されている(p89)


・イギリス人が言うこと・・
   失礼ながら・・
 イギリス人が意味すること・・
   あなたは間違っていると思う・・
 オランダ人が受け取ること・・
   彼は私に賛成している(p93)


・西洋文化出身の人々のほどんどは
 メッセージをぼかすという考え方を好まない。
 彼らは短く、簡潔で、そして、なにより、
 率直なメッセージを好む。
 しかしメッセージをぼかすことは
 多くのアジア文化においてとても効果的だ(p112)


・デンマークでは、社長は社員と同格で、
 清掃員よりちょっと上という認識です(p147)


・アメリカやスイスといった国々では
 「仕事は仕事」であり、
 中国やブラジルのような国々では
 「仕事は人」なのである(p211)


・全員の前で私の知識のなさを指摘すると・・
 私は「面子を失う」ことになり、
 ある意味公衆の面前で恥をかくことになる。
 中国、韓国、そして日本などの儒教的な社会では、
 チーム全員の面子を保ちながら
 調和を維持することが一番重要になる(p245)


・ドイツ人たちは、ナイジェリアでは物事が
 つねに変わっていくことを理解していない。
 三か月先のミーティングの予定を
 今日建てられないのは、
 この先何が変わるかわからないからだ(p284)


・日本人は中国人がよくも考えもせず、
 性急な決断をし、混乱を増長させると
 不満を言います。このアジアの二カ国は
 一緒に働くのが難しいだけでなく、
 日本人はあらゆる点で中国人というより
 ドイツ人的です(p298)


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■目次

1 空気に耳を澄ます ―― 異文化間のコミュニケーション
2 様々な礼節のかたち ―― 勤務評価とネガティブ・フィードバック
3 「なぜ」VS「どうやって」 ―― 多文化世界における説得の技術
4 敬意はどれくらい必要? ―― リーダーシップ、階層、パワー
5 大文字の決断か小文字の決断か ―― 誰が、どうやって決断する?
6 頭か心か ―― 二種類の信頼とその構築法
7 ナイフではなく針を ―― 生産的に見解の相違を伝える
8 遅いってどれくらい? ―― スケジューリングと各文化の時間に対する認識


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