「外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる」羽鳥 隆

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外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる (幻冬舎新書)

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■スティーブ・ジョブズの死因となった
 すい臓がんの専門医である羽鳥さんの
 一冊です。


 すい臓がんは5年生存率が30%程度と
 治りにくい「がん」です。


 合併症も起こりやすく
 非常にやっかいな難病と
 いえるのでしょう。


・合併症がどれくらの確率で起きるかは・・
 脾頭十二指腸切除で40~50%、
 尾側膵切除で30~50%といわれています(p144)


■そのためか、著者は、
 手術をするのかどうか、
 決めるのは患者であると
 割り切っています。


 医師ができることは、
 選択肢とその予想される結果を
 データで示すこと。


 何もしなければ5年生存率が〇%。
 手術をすれば5年生存率が△%で、
 亡くなる可能性は◎%、
 合併症となる可能性は×%。


 あなたはどれを選びますか、
 という感じでしょうか。


・治療を受けるのはあくまでも
 患者さんご自身であり、仮に
 100%治る治療法があっても、
 ご自身の信念や生活環境から、
 それを選択しないという権利も
 患者さんにはあります(p82)


■「がん」の真実と正面から
 向き合わない人もいますが、
 著者は向き合うタイプのようです。


 がん検診を受けていないと
 公言しているのも
 素直ですね。


 羽鳥さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・患部の周りを広く切除することで、
 がんの再発や転移を防げると
 思っていたからです。
 ところが、がんの周辺の臓器や組織を
 必要以上に切除してしまうと、
 患者さんのQOLが著しく
 低下してしまいます(p26)


・手術を受けるにしても、
 医師の話をよく理解したうえで
 決断をするべきです。
 少しでも疑問があるようなら、
 別の病院でセカンドオピニオンを
 聞くというのも、一つの方法(p79)


・がんの程度が少し進んでしまった人の場合は、
 手術前に抗がん剤治療を行い・・
 効果があるかどうかのデータは完全に
 そろっていないとはいえ、それでも
 やる価値はあり、順調に回復したケースも
 たくさんあります(p110)


・私自身は、医者なのに、がん検診を
 受けたことがありません・・・
 検査嫌いであるうえに、検診を受ける
 時間がなかなか取れないのと、
 与えられた天命を精一全うしよう、
 と思っているからです(p126)


外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる (幻冬舎新書)
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【私の評価】★★★☆☆(78点)


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■目次

第1章 腕のいい外科医は何が見えているのか
第2章 腕のいい、悪いは何で決まるのか
第3章 なぜ膵臓がんは医者の腕が試されるのか
第4章 医療に百パーセントを求めてはいけない
第5章 治療をしないとがんは確実に進行する
第6章 がんも「病は気から」
第7章 がん治療と外科医はこれからどうなるか



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