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「修羅の自叙伝―「ヤクザ」を生きる」井の上 孝彦

2011/10/02公開 更新
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修羅の自叙伝―「ヤクザ」を生きる


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


要約と感想レビュー

稲川会専務理事、「井の上組」組長の一冊です。ヤクザといっても暴力団ではなく、筋の通ったことしかしない任侠組織であるというのが著者の考えです。博徒はバクチが稼業、テキヤは祭りなどの露天商売、どちらも自分の縄張りを持ち、それを守るためには命をかける。ただ、カタギには手を出さないというのです。


新宿ではバー、キャバレー、風俗営業の店からのカスリ、パチンコ屋の景品買い、娼婦たちのピンハネ、バクチ場、覚醒剤などのヤクの売買、拳銃の横流しなどのシノギが行われており、それらが各組織によって細かくシマ割りされているという。


一般市民から見れば、暴力団組員はすぐ殴る、切るになるのですから、恐怖心を使った商売でしょう。九州の人は、自分を正当化して、相手を徹底的に叩くのが得意のなのかもしれません。


私の勤務する会社の古い九州の人には、多くの先輩が苦労したという話をよく聞きます。(東北で迷惑を受けたのは、会津だけではないのです)島田紳介さんと付き合っているのは、こういう人なのでしょうか。


この本で私が共感した名言

・稼業のほうでも、若い衆たちに言うのはこれだけだ。「お前らがなにをやっても、見えない世界から必ず見られている。それだけは忘れるな」(p236)


・ヤクの中毒にかかり、最後は野垂れ死にするやつはシャバで何人も見たが、あれほど人間としてみじめな死に様はない。(p185)


・「税金を払えるヤクザになれ」これが、オヤジの口癖でもあった。(p210)


▼引用は下記の書籍からです。
修羅の自叙伝―「ヤクザ」を生きる
井の上 孝彦
現代書林
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)


目次

序章 思いもかけなかった母からの手紙
第1章 九州一の暴れん坊高校生
第2章 関東殴り込み
第3章 オヤジ「石井会長」に仕える
第4章 「井の上組」を率いて
第5章 塀の中の日々
第6章 真の任侠道を求めて



著者経歴

井の上孝彦(いのうえ たかひこ)・・・1947年生れ-2013年没。稲川会執行部・八代目横須賀一家若者頭・井の上組組長。


暴力団関連書籍

「暴力団」溝口 敦
「憚(はばか)りながら」後藤 忠政
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「アンダー・プロトコル: 政財暴一体で600億円稼いだ男の錬金哲学」 猫組長(菅原潮)


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