【私の評価】★★★☆☆(76点)
■自衛隊市ヶ谷駐屯地で自殺をとげた三島由紀夫
という人がどういう人なのか、
興味があったので読んでみた一冊。
単なる物語ではなく
大人の恋愛と、少年とその友だちの確執といった
二つの世界を楽しめる一冊でした。
■未亡人と船乗りが恋をして結婚するまでの過程と、
息子である少年との係わりを、心の動きと一緒に
表現しているところは、「うまいな」と感心しました。
もう一つの世界は、少年たちから首領と呼ばれ
「十四歳未満は犯罪をしても裁かれないんだよ」とうそぶく
冷酷な少年にそそのかされる少年たち。
新興宗教の洗脳の技術に似ているなと感じました。
■そうした冷酷な少年の発言を見ていると、
三島さんという人は、頭は良いのですが、
現実への対処となると
すごい結論に到達する人のような気がしました。
これからも三島さんを研究していくつもりですが、
小説家としては一流だと思います。
三島さん良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・かつて首領は、世界には不可能という封印が貼られており、
それを最終的に剥がすことができるのは僕たちだけだ、
と言っていたのだが。(p128)
・結婚の前提として、秘密探偵社に調査をたのむこと。
・・・彼を伴って房子の信用している病院へゆき、
お互いの健康診断書を交換すること・・・(p119)
【私の評価】★★★☆☆(76点)
■著者紹介・・・三島 由紀夫(みしま ゆきお)
本名は平岡 公威(ひらおか きみたけ)
1925年生まれ、1970年没。
小説家・劇作家。
『仮面の告白』『禁色』『潮騒』『金閣寺』『鏡子の家』、『豊饒の海』
『サド侯爵夫人』『わが友ヒットラー』、『近代能楽集』など。
1970年11月25日自衛隊市ヶ谷駐屯地(現:防衛省本庁)で
東部方面総監を監禁し、バルコニーで演説した後、割腹自殺。
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