「俺は、中小企業のおやじ」鈴木 修

俺は、中小企業のおやじ

【私の評価】★★★★☆(80点)


■軽自動車、オートバイを生産している
 スズキ自動車社長の鈴木さんの一冊です。

 スズキ自動車は売上高は3兆円ですが、
 ガラス、タイヤ、バッテリーなどの部品を除けば、
 実際の売上高は5000億円程度の中小企業であるというのが
 鈴木さんの持論です。


■この本では、スズキ自動車の発展と危機の
 歴史を見ることができます。

 アルトの開発、ジムニー誕生秘話、海外進出の
 失敗と成功・・・。

 それは、鈴木社長の人生とも重なるのですが、
 成功と失敗の繰り返しの中から、
 なんとか生き残ってきたという感覚が
 伝わってきました。


■私が一番強く共感したのは、
 海外でのスズキ自動車の得た教訓です。

 まず、工場は自分の手で作り上げたほうが、
 良いということ。

 工場を買収しても、設備と人を日本流に変えることは
 一筋縄ではいきません。

 それなら、最初から作るほうが苦労はしますが、
 確実に日本流の工場を作れる可能性が高まるわけです。


  ・会社というのは、いろいろ手間がかかっても
   一から自分でつくりあげたほうが、いい結果が出る・・・
   外国については実際にはわからないことのほうが多いのです。
   私は金輪際、外国企業を買収しようとは思いません。(p172)


■海外市場にも進出している企業のトップが
 どのように考え、判断しているのか、
 非常に興味深く読めた一冊でした。

 海外にも関係しているビジネスマンにお薦めの本として、
 本の評価としては、★4つとします。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・金融危機・・・こういうときには、外注先にコスト削減を
   強いるのはもってのほか・・・内なるコスト削減・・・不良率を減らす
   ・・・不要不急の設備投資をやめる、ムダな残業をやめる(p10)


  ・クルマ1台あたりの売上は100万円ですが、
   利益は3万円でしかない。また、クルマは、1台あたり
   1万点とも3万点ともいわれる・・・1部品あたりの利益は、
   わずか1円50銭(3万円÷2万点)にすぎない(p99)


  ・私にとって、技術者の処遇というのは大事なポイントです。・・・
   「会社のトップが会長、社長なら、そのうちひとりは技術者で
   あるべきだ」というのが私の持論です(p113)


  ・インド・・・2000年には、労組のストもありました。・・・
   「1年でも2年でもやらせておけ」と答えました。・・・給料が止まると
   どうしても我慢できなくなって働かせてくれと言ってくる・・・
   ストのひとつやふたつで腰砕けになるようでは経営者失格です(p205)


▼引用は、この本からです。

俺は、中小企業のおやじ
鈴木 修
日本経済新聞出版社
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おすすめ度の平均: 4.5
4 身に沁みますよ
5 俺は中小企業のおやじを読んで
5 読んで感動しました
5 この不況の中唯一、元気のある会社である訳
3 スズキの景気が良いってことで

【私の評価】★★★★☆(80点)


■著者紹介・・・鈴木 修(すずき おさむ)

 スズキ株式会社 代表取締役会長兼社長。
 1930年生まれ。
 大学卒業後、銀行勤務を経て、58年鈴木自動車工業入社。
 2代目社長、鈴木俊三氏の娘婿となる。
 63年取締役。67年常務。73年専務。78年社長。
 2000年会長。2008年再び社長を兼務。


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■関連書評■
a. 「カルロス・ゴーン経営を語る」カルロス・ゴーン
【私の評価】★★★☆☆

b. 「藁(わら)のハンドル」ヘンリー・フォード
【私の評価】★★★★☆

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