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「元刑事が明かす警察ウラの掟―公安警察、刑事警察、交番...内側からみたホントの警察官」北芝 健

2009/04/28公開 更新
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元刑事が明かす警察ウラの掟―公安警察、刑事警察、交番...内側からみたホントの警察官


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 日本の安全を守る警察という組織の笑える実体を教えてくれる北芝さんの一冊です。公安捜査員でもあったことがあるようなので、秘密漏洩の罪で起訴されるかもしれません。


 まず、警察という組織の特殊性から、付き合う人もしっかり身体検査をする必要があります。もちろんヤクザとは結婚できませんし、身内で付き合ったら必ず結婚しなくてはならないそうです。


・警察にある男女交際の掟は、婦人警官や内部の職員とできてしまったら、必ず結婚しなければなないということ(p194)


 また、24時間勤務の交番の警察官の平均寿命は62歳です!!これは、危険が多い現場の勤務とはいえ、勤務ローテーションの問題もあるようです。国民の身近で働く警察官ですから、天下り先の行政法人を作るよりも、警察官を増やしてもらいたいものです。


 著者の意見は、あと四万人ほど、警官を増やすことです。もっと市民生活に近い警察官を増やすべきであり、常に人手不足の警察が動けず、悲惨な事件になった例も多いのです。


・交番勤務の警察官の平均寿命は、なんと、62歳だ。・・・交番勤務は四日に一度泊まりとなるのだ。・・・アメリカの警察官は、基本的に八時間労働だ。・・・このシステムを、ぜひとも日本の警察に取り入れてほしい。(p205)


 名刑事、珍事、デモ隊との戦い、中国の工作員、CIAなど言えるところしか言っていないのでしょうが、それでも楽しめました。警察官が増えることを期待して、★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・キャリアとは国家公務員採用一種試験をクリアして、警察庁へ入った者のことで、全国警察職員27万人のうち五百人ほどしかいない。(p20)


・一般に大使館勤務しているその国の人間はすべからく情報部員と言ってもいい。・・・(p67)


・チャラチャラした野郎は大嫌いだ。とくに、頭を茶色に染め、いいかげんな言葉で女の子を騙しているホストを見ると、警棒でひっぱたきたくなる。なかにはマトモなヤツもいるかもしれないが、彼らの実体といえば、女の子を騙し、そこから金を引き出すというのが商売の手口。(p139)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

第1章 誰も言わない真実の警察
第2章 公安、CIA―知られざる諜報活動の実態
第3章 尾行、取調べ、張り込み―捜査の裏側
第4章 犯罪者と対峙する暴力の最前線とは
第5章 刑事たちの意外な生態
第6章 刑事は見た―事件の裏に物語あり



著者経歴

 北芝 健(きたしば けん)・・・元警察庁刑事。交番勤務から方面機動隊員、刑事、公安捜査員までを経験。警察関連施設で講師を担当。空手六段。修道館館長。


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