■人間には、器があります。
人間の器とは、測るに測れぬものですが、
その人の人生を左右する重要な指標でもあります。
この本では、( 人間の器 )をテーマに
著者が自分の経験談を交えて、エッセー風に語ってくれます。
■人間の器を大きくするコツは、
3つに集約されるのですが、
それらが、著者の経験談から導き出されるのが、
本書の素晴らしいところでしょう。
・器を大きくするためには・・・
1 自分をつくる - 自己啓発
2 自分を捨てる - 我を捨てる
3 人のために生きる - 奉仕(p126)
■たとえば、著者は若い頃、気が強いタイプでした。
ですから、筋が通らないことを言う人は、はっきりと
それは間違っていますと主張していたようです。
しかし、47歳にして、そうした表面的な強さが、
人を遠ざけ、仕事を失敗させる原因となっていた
ことに著者は気づいたといいます。
腹が立ったら、バカになって、
「目からうろこが落ちました」と言えるかどうか。
それが、器なのです。
・「腹が立ったら、ありがとう」・・・もとの言葉は、もう少し長いのです。
「お前がかしこいことは、俺がよく知っている。ここはバカになって、
人の話をよーく聞け。腹が立ったら、ありがとうと思え。」(p168)
■著者の体験談が多く、充実した内容でした。
★4つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ぺんてるの堀江幸夫社長(当時)は、ひまを見つけては
問屋や小売店を訪問して、
「ぺんてる商品に対してお客様から苦情がでてませんか」
とたずねて回ったというのです。(p52)
・人生の方針を立てるには、どのようにしたらよいのでしょうか。
私の経験からいったら、まず三日坊主をやることです。・・・
やってみたいことを全部やってみることです。
私は二十五歳までに三十種類やりました。(p127)
・アパレル・メーカーの(株)ワールドの木口衛会長に・・・
「経営で大切なことは何でしょうか。一つ教えてください」
といったら、
「そうですね。人を怒らせたらいかん、ということですね」
とポツンといわれました。(p150)
・結論からいえば「教えたがる人は、程度が低い」のです。
・・・「百聞は一見にしかず」「教えることはムダである」
「体験したことしかわからない」・・・「現場主義」(p165)
▼引用は、この本からです。
大和出版 (1997/07)
売り上げランキング: 90414
【私の評価】★★★★☆(86点)
■著者紹介・・・伊吹 卓(いぶき たく)
1932年生まれ。
60年電通にコピーライターとして入社。
66年渡米し、セールスアイディアを研究。
現在、商売科学研究所会長。
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■関連書評■
a. 「出会う人みな、仕事の先生」内海 勝統、サンマーク出版社
【私の評価】★★★★★
b. 「人を惹きつける人間力」ボブ・コンクリン、創元社
【私の評価】★★★★★
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