「ヤクザ式ビジネスの「土壇場」で心理戦に負けない技術」向谷 匡史

ヤクザ式ビジネスの「土壇場」で心理戦に負けない技術
【私の評価】★★★☆☆(78点)


■ヤクザに限らず、仕事でのコミュニケーションは、
 一種の戦いです。戦いだからこそ、
 事前の準備と作戦が大切です。

 この本では、ヤクザの手口のなかから、
 仕事で使えそうなテクニックを教えてもらえます。


■一例として、商品を売り込もうとしている営業マンと、
 購買担当者を考えてみましょう。

 値下げ交渉で、ヤクザは、どうするのでしょうか?


■まず、論点を自分に優位なものに
 変えることが、ポイントとなります。

 つまり、( 価格 )ではなく( 製品の価値 )に
 論点を変えて、自分の土俵に相手を乗せるのです。


 ・「他社の製品の比べて割高じゃないですか?」・・・
  ここは、「この部品を使った御社の営業成績はいかがですか?」
  自分の土俵に相手を乗せる。・・・
  「対前年比で30パーセントの伸びなんです。ということは・・・(p20)


■また、質問で攻めるのも有効です。

 質問されることで、相手に考えさせ、
 結果して相手はこちらの土俵に上がることとなるのです。

 ・「お宅の見積、ずいぶん高いじゃないの」
  「申し訳ございません。上司と詰めてみます」
  これではだめなのだ。ヤクザならどうするか。
  「なぜ我が社の見積が高くなっているか、考えていただけましたか?」
  質問で切り返す。(p3)


■誠実さと自社製品への自信だけではなく、
 それを相手に納得しもらうために
 こうしたテクニックが生きると感じました。

 ★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「だろう?」
  「違うかい?」
  主張の一つひとつを相手に問いかける。
  相槌を求めるのだ。(p64)


 ・「申しわけありません」頭を下げる。
  それでおさまればよし。もし相手がカサにかかってくれば、
  じっと頭を下げつつ虎視眈々と"失言"を狙う。
  「まったく、お宅の上司、どんな教育を・・・こんなものを言おうものなら、
  「ちょっと待ってください。私は何を言われても構いませんが、上司の
  悪口だけは許せません!」大声を出して問題を大きくするのだ。(p117)


 ・出世する若い衆には一つの共通項がある。
  返事だ。
  「わかりました」「すみません」この二つだけ。
  出世できないボンクラは、この二つのあとに「でも」と「しかし」がつく。(p235)


▼引用は、この本からです。

ヤクザ式ビジネスの「土壇場」で心理戦に負けない技術
向谷 匡史
情報センター出版局 (2004/09)
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おすすめ度の平均: 4.0
4 面白いし、役に立つ(かも)

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・向谷 匡史(むかいだに ただし)

 1950年生まれ。
 週刊誌記者を経て、作家となる。
 著書多数。

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■関連書評■
a. 「人蕩し術(ひとたらしじゅつ)」無能 唱元、日本経営合理化協会
【私の評価】★★★★★

b. 「ワルの恋愛術」内藤 誼人、河出書房新社
【私の評価】★★★★☆


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