●著者は大学時代、金がなく、家賃も授業料も払えない状況となり、大学を
やめて働くことを考えたといいます。しかし、松田松陰の本を読んだことで、
心機一転、歴史について勉強をはじめました。
・「知って死ぬのと、知らずに死ぬのとは違う!」・・・そうだ!歴史は、
生き方を、人生を教えてくれる!大学をやめるのを、僕はやめました。
松田松陰もこうも言っています。「学ぶということは、どんなことから
でもできます。本一冊あれば、その本から多くのことを学べます。(p6)
●熱い、熱い、著者の歴史への思いが伝わってくるようです。そして、
歴史全体を勉強するため、大学ではなく予備校の講師を目指し、カリスマ
講師となり、その集大成としてこの本があるわけです。
●この本は「日本近現代史」ですから、戦争前後のことが多く書かれています。
戦後60年。私を含め、その時代を知らない私たちが学ばなくてはならない
時代でしょう。
・神風は、途中から半ば強制的になったという人もいるようですが、基本的
には志願制です。
・最も印象的なのが、十七歳の少年飛行兵が出撃する六時間前に書いた
「妹よ、」で始まる手紙です。「もうすぐお兄ちゃんは死んじゃうけど、
悲しまないでおくれ。これによって、おまえたち家族の命が少しでも
長持ちするのだから・・・」(p148)
●私たちの祖父がどのような時代を生きたのか、
この本で学んでみませんか。
歴史の入門書としてお奨めします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・伊藤や山県のことを、竜馬や西郷など維新の志士にくらべて二流だという
人もいます。しかし、たとえそうだとしても、当時の政治家たちもみな、
命をかけて戦ってきました。(p79)
・実は陸軍の統制派内部でも、北進論と南進論の二つがありました。・・・
北進論を考えていたのが石原莞爾、南進論をとっていたのが東条英機です。
ここで日本の運命が決定されるわけですが、南進政策の東条英機が、陸軍
の実権を握っていました。(p139)
・アメリカは、まずドイツと戦争しようとして、ドイツの潜水艦を二、三隻
沈めたんですが、ドイツはその手の内がわかっているため黙ってがまん
していました。しかし、日本はそうじゃなかった。ハル・ノートという
アメリカ側の最終提案(無理難題ですが)をつきつけられただけでキレて
しまい、真珠湾を攻撃するという暴挙に出てしまいました。まさにアメリカ
の術中にはまったわけです。(p142)
・アメリカ合衆国は、この原爆投下について、戦争を早く終わらせるため
と言っています。・・・断じて違う。・・・理由は簡単です。・・・
原爆は違うタイプの原爆で、両方実験したかったからなんです。・・・
一瞬のうちに数十万人が死にました。これを虐殺と言わずして、何と
言えばいいんでしょう。非戦闘員が90パーセントの都市にそんなもの
を落とすのが、人間のやることか。(p151)
・「日本の行為は許せない。他の国を武力によって侵略するなど、絶対に
許せない。・・・」そうアメリカの検事が言ったとき、大川周明は立ち
上がって叫びます。「インディアンはどうなるんだ。ならば、アメリカよ。
インディアンの土地より去れ!」この発言で大川周明は精神異常とされ、
精神病院に送られました。(p168)
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超速日本史 近現代
用語暗記、受験対策には向かない
読み物として読めます
日本史学習者必携
受験参考書としてはあまりオススメできない(評価:★★★☆☆)
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