【書評】「心屋仁之助のあなたは「このため」に生まれてきた!: 「なりたい自分」になってもいい!」 心屋 仁之助
2026/08/12公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
「自分はダメな人間だ」という思い込み
著者は長い間、「自分は大したことのない人間だ」と思っていたという。周囲から「お前はダメな子だ、できない子だ」と言われ続け、「自分はダメな子なんだ、価値のない人間なんだ」と思い込んでいたのです。
そうした思い込みは、世間体や常識を守ることで傷つかないように、自分を守る生き方を強要するようになります。著者は、そうやって自分が損をしないように守る方法をたくさん身につけた結果、「いい人」ができあがると表現しています。
つまり、「自分はダメだ」と思い込み、自分の可能性にブレーキをかけているのは、実は自分自身なのです。
自分の進む道がわからなくなるのは、「本当にやりたいこと」ではなく、「自分が傷つかない方法」ばかり学んできたからなのです。
損しない方法をたくさん学ぶと、何ができあがるか。「いい人」ができあがります(p183)
今までと「逆」をやってみる
では、どうすれば、こうした思い込みから抜け出すことができるのでしょうか。
著者がやったのは、思い込みを疑ってみることでした。自分を好きになれない状態とは、「起きたまま、ずっと悪夢を見ている」ようなものだという。
その悪夢から目覚めてみると、「自分は思っていたほどダメな人間ではない」「自分はできてもいいんだ」と、自分に許可を出せるようになったのです。
そして著者が実践したのが、「今まで自分がやらなかったこと」をやり、「今まで自分がやってきたこと」をやめることでした。つまり、これまでの人生でうまくいかなかったのなら、「逆」をやってみるのです。
たとえば著者は、「実力がついたら」「お金ができたら」「時間ができたら」起業しようと考えていました。ところが実際には逆で、起業したからこそ実力がつき、環境が変わり、人生が動き始めたのです。
「できるようになったら、やる」のではない。「やったから、できるようになる」。その恥ずかしい状態、そのカッコ悪い状態のまま飛び込むからこそ、人生が変わるというのです。
・悪夢から目覚める・・「自分は、自分が思っていたようなダメなやつじゃなかったんだ」「頑張らなくても、こんなに愛されていたんだ」(p5)
「やりたいこと」をやってみる
自分を大切にする方法は、「自分がやりたいと思っていることをやる」「自分がやりたくないと思っていることを早くやめる」と、実にもシンプルです。ところが、実際にやろうとすると、「そんなことをしていいの?」とうろたえてしまう。
それこそが、これまで身につけてきた思い込みなのです。著者のお勧めは、まず「やりたいことリスト」を書き出してみることです。そして、小さなことから実際にやってみる。
楽しく幸せそうに生きている人には、「ふと思ったら、即行動」という人が多いという。考えて準備して、自信がついてから行動するのではなく、まずやってみる。その行動が次の展開を生み出していくのです。
著者自身も、最近は頑張ることをやめ、テンションが上がることを中心にやるようにしたら、人生の流れがさらに良くなったという。人生は短い。だからこそ、「いつかやろう」ではなく、自分が本当にやりたいことに時間を使おうということなのでしょう。
叶えたい夢があるなら、叶う前から、さも叶ってしまったかのように、人前で言って回るのです。「幕張メッセで講演会をします」・・・ここから「ウソから出たまこと」が絶対に起こります(p84)
人生はまだ「途中」である
著者が悟ったのは、「いいこと」も「悪いこと」もあるからこそ、人生は面白いという考え方です。楽しく幸せそうに生きている人の中には、過去に悲惨な体験をしていても、「あの出来事、あの経験のおかげで今がある」と振り返る人がいるからです。
仮にすべてを失い、「もうダメだ」と絶望したとしても、そこから、それまで気づかなかった自分の能力や使命が動き出すことがある。だから、今つらいことがあったとしても、「大丈夫、今はまだ、途中だから」と考えてみる。
どん底にいるときこそ、世間体や常識という思い込みを手放し、本当に自分がやりたかったことに挑戦できるチャンスというのは著者の体験からくる学びなのでしょう。そこからタイトルの「このために生まれてきた!」といえるものと出会える可能性も生まれるのです。
心屋さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・自分の道がわからなくなっているのは、「本来進むべき道」ではなく、・・「自分が傷つかない方法」だけを一所懸命に学んできたからです。それは世間体というものであったり、常識であったり(p181)
・うまくいかなかった方法の逆をやれば、うまくいく・・・我慢せずに生きてきて「うまくいかないな」と思っている人は、我慢してみればうまくいきます。・・・我慢してきたのに「報われない」と思っている人なら、我慢をやめて、ちょっと「おちゃらけキャラ」ぐらいをめざすほうが、うまくいきます(p129)
・相談をするときには、自分がやりたいことを実現している人に聞くこと(p68)
▼引用は、この本からです

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心屋 仁之助 (著)、三笠書房
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
1 「どうせ、うまくいく」から安心しよう―心配ごとの9割は「カン違い」だった!
2 思い切って「やってみる」と人生が変わる―"欲しい未来"を手にする「許可」を出す
3 「やりたいこと」は、もう我慢しない―もっと"心のまま"に生きてみる
4 一人で勝手に「あきらめない」―自分の仕掛けたワナから抜け出す
5 「そうか、このために生まれてきたのか!」―自分の「使命・天命・天職」を見つけるために
6 迷ったら、どっちを選ぶ?―あえて「苦難」にチャレンジしてみる
7 「これからの自分」の話をしよう―過去も未来も「今」この瞬間から変えられる
著者経歴
心屋仁之助(こころや じんのすけ)・・・心理カウンセラー。兵庫県生まれ。大手企業の管理職として働いていたが、家族に起こった事件がきっかけとなり、心理療法を学び始める。それが原点となり、「自分の性格を変えることで問題を解決する」という「性格リフォーム」心理カウンセラーとして活動。現在は京都を拠点として、全国各地でセミナー活動やカウンセリングスクールを運営
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