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【書評】「世界は短い - 閃光ピカリでイラン戦争も高市政権もわかる」 青山 繁晴, 増野 優斗

2026/06/17公開 更新
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「世界は短い - 閃光ピカリでイラン戦争も高市政権もわかる」 青山 繁晴, 増野 優斗


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー


高市総理の支持率を下げる方法

共同通信記者から衆議院議員、環境副大臣となった著者が、自分の経験を踏まえて日本のオールドメディアと国際情勢を説明した一冊です。共著者の増野優斗氏は早稲田大学で日本外交論を専攻し、著者の事務所でインターンを務めながらYouTubeチャンネルの企画・出演を担当しています。


著者は、日本のテレビ・新聞といったオールドメディアが戦後一貫して「反権力のポーズ」をビジネス戦術にしてきたと説明しています。


025年6月にイラン攻撃を行ったトランプ大統領にテレビ朝日の記者が「なぜイラン攻撃を事前に日本に教えなかったのか」という趣旨の質問をしました。


それに対しトランプ大統領は「日本ほどサプライズ攻撃に精通している国があるか?君は、真珠湾攻撃についてなぜ私に何も言わなかったのか」という回答をしたのです。


日本のオールドメディアは、高市総理が目を見開いて黙していたと意味ありげに報じながら、コメンテーターには「高市総理はなぜ黙っていたのか」と非難させていました。


実は、高市総理が目を見開いたのは、テレビ朝日の記者に対してであり、大統領に対してではありませんでした。


あえて言うなら、なぜ高市総理はテレビ朝日の記者に「なんでそんな質問をするんだ!」と言わなかったのか聞くべきだったのです。


日本の芸能界は、戦前には戦争に全面協力し、敗戦後は一転して反権力のポーズを一貫してビジネス戦術にしてきた。オールドメディアと、ほぼ同じである・・・日本の弱点のひとつだ(p40)

コメンテーターの発言を操作する方法

また、同じように芸能人が高市総理のトランプ大統領に媚びるような発言や、握手する前にハグをするような姿勢を批判しているテレビ番組がありました。


こうした偏向報道の問題は、世界の要人は日米首脳会談を評価しており、世界の本流の認識から乖離していることです。ある「角度」に操作されたテレビ番組によって、日本人には世界の本流が見えなくなっていることが日本の弱点だと著者は解説するのです。


ではなぜ、テレビ番組の芸能人が高市総理の支持率を下げるような発言をするのかとえいば、テレビで学者や評論家、お笑いタレントを含むコメンテーターの発言は、芸能プロダクションの放送作家が台本をもとにしているからだと著者は解説しています。


芸能プロダクションと契約している大学教授や評論家やお笑いタレントは、ギャラが1回100万円ももらえます。その高額のギャラの代わりに芸能プロダクションの放送作家の台本どおり発言をしなくてはならないのです。


著者も芸能プロダクションに登録するように何度も勧誘されましたが、断っていたという。つまり、番組プロデューサーや放送作家が金で出演者を操作して、世論を動かそうとしいると著者は暗示しているのです。


テレビで学者や評論家、お笑いタレントを含むコメンテーターが発言する、その裏、芸能プロダクションの放送作家が書く台本が発言の元になっている(p48)

今は世界の有事である

著者は現在の国際情勢を「有事」と位置づけ、トランプ政権のイラン攻撃の背景に、イランが北朝鮮の核兵器開発を入手しようとしていたという著者の見立ては、環境副大臣という立場からの発言として重みがあります。


ロシア・中国・北朝鮮という核保有国がいずれも独裁国家であり、ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮の弾道ミサイル発射、中国によるチベット・ウイグル・モンゴルでの弾圧は、いずれも広く報じられている事実であり、日本にとっての脅威なのです。


著者は基本的に日本の人口30万以上の都市は全部、中国軍が核ミサイルの照準を合わせていると書いています。日本は大丈夫なのかと心配になります。


トランプ大統領が居なければ、イランは、日本人を拉致したままの北朝鮮と組んで長射程の弾道核ミサイルを実戦配備しただろう(p17)

戦前の日本に対する歴史認識

個人的に衝撃的だったのは、ハワイの真珠湾にあるアメリカ国立戦争記念館で、日本の帝国海軍が民間人を狙わず、いかにフェアだったかを展示説明していることです。英語の説明文で、日本の帝国海軍が先進的で、かつ国際社会で通用する紳士たる軍人集団だったかが述べられていることに著者も驚いたという。


日本では「戦前の日本は何もかも悪く、真珠湾攻撃もアメリカに恨まれている」という教育とオールドメディアの刷り込みが今も続いているので、自分を含めて誰もが驚くのだと著者は解説するのです。


メディアと芸能界の裏が衝撃でした。青山さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・国立大学教授が密かに芸能プロと契約して、信じがたいほど高額のギャラを受け取っていたりする・・・社員は・・名前を登録してもらうだけで、ギャラが1回100万円にはなりますよ」と熱心に勧誘する。おカネの問題ではなく自由と自立の問題だから、もちろん受けない(p48)


・日本は核兵器を持てないのですか?青山:持てます・・・昭和53(1978)年の参議院予算委員会で当時の法制局長官が答弁したのは、「憲法9条の定めによれば、必要最小限の防衛力は持てるので、それが核兵器だろうが通常兵器だろうが関係ありません」という憲法解釈です(p229)


・何でもないラーメン屋さんに・・・田中実さんという方が、この店主が北朝鮮の工作員だったために拉致され、いまも帰ってこられません。工作員は日本社会の隅々にまで、入り込んでいます(p118)


・かなり多くのパチンコ店で使ったお金は北朝鮮に流れ込んでいるというのは日本の長年の捜査ではっきりしています。ただし、取り締まる法律がありません(p123)


▼引用は、この本からです
「世界は短い - 閃光ピカリでイラン戦争も高市政権もわかる」 青山 繁晴, 増野 優斗
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青山 繁晴, 増野 優斗 (著)、ワニブックス


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次


第一部 世界(イラン;北朝鮮;中国;ロシア;アメリカ)
第二部 日本(皇室;安全保障;拉致;政治;経済・エネルギー;歴史)
第三部 人間の生き方


著者経歴


青山繁晴(あおやま しげはる)・・・作家。衆議院議員。環境副大臣。新しい議員集団「護る会」(日本の尊厳と国益を護る会/自由民主党の衆参両院の現職議員122人/令和8〔2026〕年3月28日現在)の代表。昭和27(1952)年、神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。共同通信社、三菱総合研究所を経て、独立総合研究所(独研)を設立。平成28(2016)年、独研を退社し、参院選に自由民主党公認で全国比例から出馬、当選。2期目途中の令和8(2026)年、衆院選に兵庫8区から出馬、圧勝で当選。自由民主党の獲得党員数は4年連続で第1位を記録。動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は5年8ヶ月で視聴が5億回を突破する。


増野優斗(ますの ゆうと)・・・平成16(2004)年、埼玉県さいたま市生まれ。令和8(2026)年3月、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。大学では日本外交論(国吉知樹ゼミ)を専攻。令和4(2022)年4月より青山繁晴参議院議員(当時)事務所、学生インターン。現在5年目。約69万人が登録している、YouTubeチャンネル「青山繁晴チャンネル★ぼくらの国会」では、4年間で800本以上のショート動画を企画、出演している(令和8〔2026〕年4月現在)。趣味は書道。


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