【書評】「妬まれる覚悟 なめられない関係性」清川永里子
2026/01/06公開 更新
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
なめられることが多い人の特徴
音大卒業の音楽家である著者は、初対面で驚くほどなめられることが多かったという。また、友人からは「最近、調子に乗ってるんじゃない?」とか「私、えりこワールドが嫌いなの!」と言われたことがあるという。
その原因を著者なりに考えてみると、著者自身が小柄で物腰が柔らかいこと。また、音楽家という職業が一見、自信に満ち、悩みがなく、お花畑で生きているように見えるのかもしれないと、著者は分析するのです。
原因を相手に考えてみると、著者を妬む人の多くは幼少期に愛情を得られなかったかわいそうな人たちらしいのです。そんな失礼なことを言うのですから、よほど心が歪んでいるということです。
「私、えりこワールドが嫌いなの!」・・・あまりにも失礼な物言いに、私は笑顔で「私もあなたのこと嫌い。一緒だね!」と笑顔で返しました(p127)
なめられ妬まれる理由
なぜ、なめられやすいのかといえば、相手が「この人なら傷つけてもいい」と感じているからです。私たちは暴力団風の人を決してなめません。なめても問題ないので、相手はなめるのです。
そして相手が妬む理由は、「たいしたことないと思っていた相手が、自分より成功した」という事実が、相手のプライドをえぐるからです。
そうした妬みを抱えた人は、言葉に「トゲ」が含まれます。軽くいじるような態度は、笑いを取るためではなく、あなたの立場を引き下げ、相手が自分の優位性を保とうとするマウント行動なのです。
そういえば家の近くの仙台育英のサッカー部でも、継続的ないじりが構造的ないじめとされて、全国大会を辞退してしまいました。
サメ型・・は攻撃的妬みの典型で、妬んだ相手に暴言や皮肉、嫌味をぶつけ、自分の優位性を示そうとします(p46)
妬まれない習慣
私も目の前で人の足を引っ張る人を目撃して、信じられない気持ちになったことがあります。しかし、それが現実です。まず、「誰もが妬む」可能性があると理解し、どう振る舞うかを考えることからはじめましょう。
嫉妬されないためには、「おかげさまで成功させていただいた」という感謝の姿勢が必須でしょう。上司だけでなく同僚と部下に気を配り、努力はやるだけでなく過程もさりげなく伝えることで誤解は減るのです。
仮に年上に妬まれたときは、謙虚な姿勢を崩さず、感謝やリスペクトを伝えたり、「味方同士になれる話題」を作ることで解決することもあります。
成果をほめられたときは、謙虚に「ありがとうございます。お役に立ててうれしいです」と自分を否定せず、笑顔で答えるのです。
妬み回避スキル・・感謝を伝えるスキル・・空気を読むスキル・・弱さを見せるスキル(p192)
妬まれたときの対処法
その一方で、妬まれたときは、相手のと距離を取ることが簡単な対処法です。そのまま弱腰でいると、攻撃をエスカレートさせてくるので、距離を取っていれば、攻撃しようがないからです。
しかし、距離を取れない場合もあると思います。その場合には、嫌な気持ちを相手に伝えたり、第三者に相談する覚悟を持つことでしょう。妬む人は、そうしたことができそうもない人を攻撃しますので、反撃されるとびっくりするはずです。耐え忍ぶだけでは、相手の思うつぼなのです。
妬み・マウント取りなどについて、よく考察されていると思いました。究極的には人間の成長の「ステージの違い」が妬みを生むという著者の分析に納得しました。距離を取って、相手が次のステージに上がることができれば、妬みはなくなるのです。
清川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・成功には、必ず妬みがついてくる(p8)
・あなたが妬まれたという事は、相手があなたを「近い位置」だと認識していたということ。だからこそ比較され、だからこそ感情がこじれる(p206)
・妬まれたときに大切なのは、相手の態度に一喜一憂せずに・・自分のやるべきことに集中することです(p106)
・もしあなたが理不尽なことをしてくるなら、私は対応します・・という気持ちと準備を持つことが、自信や余裕を生みます(p131)
▼引用は、この本からです

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清川永里子(著)、ぱる出版
【私の評価】★★★★★(91点)
目次
第1章 なめられる人は妬まれる。その「力学」
第2章 妬まれる前に知る。その「原理」
第3章 矛先があなたに向いた瞬間。その「行動」
第4章 受け流しつつ、なめさせない、その「作法」
第5章 妬まれる人、妬まれない人。その「境界」
第6章 若者よ、ジェラシーを恐れるな。その「勢い」
第7章 妬まれても自由に生きる。その「覚悟」
著者経歴
清川永里子(きよかわ えりこ)・・・ジェラシー研究家、声楽家、メンタル心理カウンセラー、「明るい妬み研究所」所長。 武蔵野音楽大学、東海大学大学院卒業。自身の経験から妬みの感情に関心を持ち研究を重ねること20年。「明るい妬み研究所」を立ち上げる。 clubhouse「明るい妬み研究所」においてトーク番組を持ち、全国で講演、リアルトークイベントも開催
嫉妬関連書籍
「妬まれる覚悟 なめられない関係性」清川永里子
「やさしさを「強さ」に変える心理学」加藤諦三
「嫉妬する人、される人」谷沢 永一
「無双のメンタル シリコンバレーで学んだ「他人の評価」に振り回されない生き方」宮崎直子
「生きる意味―人生でいちばん大切なこと」アルフレッド・アドラー
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