「20代で受けておきたい仕事の授業」吉野敬介
2023/07/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
暴走族上がりの予備校講師
暴走族上がりの予備校カリスマ古文講師として有名な吉野さんの一冊です。吉野さんは、高卒で就職したものの、同棲していた彼女に振られて一念発起。大学受験して、卒業後は予備校の人気ナンバーワン講師を続けてきたのです。そんな吉野さんからのアドバイスは、どんなに苦しくても人生を捨てないこと。死なないことです。なぜなら、人生は上りもあれば下りもある。だから下がったときは、上がるまで我慢して耐え抜くということです。
もちろん運が悪く、苦しい境遇に陥るときもあるでしょう。ただ、どんな環境でも前向きに興味のあることを学び、向上することができるはずなのです。転んでもタダでは起きるなよ、というのが著者のアドバイスです。そして常に自分の3年後、4年後に、自分が何をやっているか、どうありたいかをイメージして行動していけば、道は開けるということです。
・暴走族上がりに何ができるんだ?・・徹底的にめちゃくちゃしてでも一番を取ってから辞めてやろうとしたのが、当たったんだ(p73)
立ち上がれば後悔はプラスの思い出になる
そして、厳しい状況にあるときに、グチを言うようになったら危険信号だという。自分の境遇を他人のせいにしてしまうと、成長することはできないのです。また、厳しい状況から逃げたとしても、結局は同じ状況に逆戻りしたり、さらに厳しい状況になることがあります。なぜなら逃げてやり直すとした場合、イチからやり直すのではなく、ゼロからやり直すことになるからです。逃げるとは、さらに厳しい環境で再挑戦することなのです。
著者の提案は、得意分野をひとつ持つことです。会社なら、与えられた仕事に、何か自分独自のプラスを加えることです。そして、今、5分だけでもいいからやってみよう。「成功した自分」の具体的なイメージを持って、何をすべきか考えて、行動しよう。行動しないで後悔するより、行動して後悔したほうがよいだろう、というのが著者の主張です。行動して失敗しても、また立ち上がり、うまくいくまで続けていれば、失敗は良い思い出に変わるのです。
・勇者は自分の人生を生きている。もし失敗して後悔しても、また立ち上がれば後悔はプラスの思い出になる(p49)
他の分野の「一流」を見に行く
それでも成果が出なかったら、著者は、他の分野の「一流」を見に行くこととアドバイスしています。また、やる気が出ないときには、余裕があるということだから、無理にでも「やりやるべきこと」を作ればいいという。
ただ、そうして成功してしまうと、夢がなくなってしまいます。夢を達成したら、また次の夢を作っていく。そうやって、未来の自分をイメージして、今日を頑張れる人が、明日も頑張って、自分の可能性を切り開いていくのです。暴走族でも、進学塾でも、成功の法則は同じなのだと思いました。成功するためにやるべきことを、毎日やっていくのです。吉野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・仕事ができるヤツってのは、不思議とみんな、謎の色気を身にまとっている(p43)
・喜怒哀楽を見せない人は損をすることの方が多いと思うぞ(p119)
・「仕事付きあい」は嫌なヤツと付きあえる絶好のチャンス(p122)
・全力で今日を生きた者だけが、明日を頑張れる・・昔は良かったけど、今が一番サイコーだ(p203)
▼引用は、この本からです
吉野敬介、小学館集英社プロダクション
【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
1限目 人生は不平等なんだ!
2限目 成功したいなら人より目立て!
3限界 この基本だけは押さえておけ!
4限目 人との付きあい方を叩きこめ!
5限目 出世のチャンスを作れ!
6限目 成りあがり力を磨け!
7限目 出世してからが勝負だ!
著者経歴
吉野敬介(よしの けいすけ)・・・神奈川県鎌倉市生まれ。東進ハイスクール古文講師。吉野塾代表。國學院大學卒業後、代々木ゼミナールの講師採用試験に史上最年少かつ最高得点で合格し、以降16年間トップの座に君臨、100万人以上の生徒を合格に導いた。2007年に代々木ゼミナールを退職後、個別指導の吉野塾を設立。2008年4月からは、東進ハイスクール古文講師として再び教壇に立っている
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