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「先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、 絶対に締切を破らないためにやっていること」印南敦史

2023/03/23公開 更新
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「先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、 絶対に締切を破らないためにやっていること」印南敦史


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

年間700冊以上の読書と毎日書評を仕事として書いている印南(いんなみ)さんの一冊です。自宅で読書をしながら、書評を書いているので、フリーランスの仕事術といった趣の内容でした。仕事がたまったときに、印南さんの考えることは、いかにその精神的つらさを減らすのかということです。


まず、精神的なつらさの原因となっている本当はやりたくないけれど、やるべき仕事に手をつけるようにします。たいへんな仕事を先に終わらせれば、精神的つらさも先に減るのです。また、できるだけ機械的にやるべきことをスケジューリングして、単純にやるべきことをやっていくのです。著者はそのことを「先延ばししない」と表現しています。先延ばししてひどい目にあったことがあるのでしょう。


・機械的に一日の段取りを組む(p65)


やるべきことと順番が決まれば、一つひとつ仕事を終らせていきます。ひとつの仕事に集中するシングルタスクでたまった仕事の数を一つひとつ減らしていくのです。ただ、どうしてもアイデアが出ない、書き進めることができないときには、その仕事はいったん「寝かせる」という。時間を置くことで、頭の中が整理されることもあるのでしょう。


自宅で作業されているので、運動を仕事の中に取り入れているとのことです。ルーティンとしては、就業前に「ラジオ体操」をしたり、なるべく座り続けないようにして、「足踏み」をしているという。


ただ、注意すべきことは、そうした休憩中に「なんとなくテレビ」や「だらだらYouTube」で時間を浪費してしまうことがあるようです。自分で自分の仕事を管理する難しさがそこにあるように感じました。


・就業前に「ラジオ体操」・・・デスクまわりの「5分間清掃」(p171)


ときどき新聞の「社説」をパソコンで書き写しているとのことで、さすが書評のプロだな、と思いました。自分好みの文章をタイプすることで、その感覚を学ぶことができるのでしょう。


私も20年間書き続けていますので、感覚的に納得の一冊でした。私の場合には、通勤があるので、読書の時間も適度な運動も生活の中に組み込まれているので、簡単な部分があるのだと思います。フリーランスは自分で自分をコントロールしなくてはならないので、そこにコツコツ続ける難しさがあることがわかりました。印南さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・1時間早く起きたなら、使える時間が1時間増える(p26)


・深夜2時くらいに「いまから1時間以内に原稿を書いていただけませんか?」などという、ものすごい依頼をしてくる編集者がいました(p28)


・上司が「いまからちょっと寝るからな。眠いときには10分でも寝たほうがいいから」と告げてから堂々と眠り始める姿を見た(p79)


▼引用は、この本からです
「先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、 絶対に締切を破らないためにやっていること」印南敦史
印南敦史、秀和システム


【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

第1章 「先延ばし」の"最大の敵"を朝イチで倒そう
第2章 「すぐやる人」は午前中に9割終わらせる
第3章 不快感を7割カットすれば「コツコツ」は続く
第4章 NGすぎる行動が「超ルーティン」を崩す
第5章 オンラインは「自由」と「節制」のバランスが肝心
終章 普通だからこそ「継続は力」を実現できる



著者経歴

印南敦史(いんなみ あつし)・・・作家、書評家。1962年、東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー・ジャパン」で書評を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。その後、ほかのウェブサイト「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。


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