「独学脳」坂本翔
2022/08/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
高卒バンドマンから独学で行政書士になった著者が教える独学のコツです。母子家庭であった著者は、親に頼ることもできず、自分で勉強をはじめたのです。勉強法は一般的なやり方ですが、著者はSNSを活用して勉強のモチベーションにしていることがわかります。
例えば勉強しているなら「#勉強垢」(垢:アカウント)で検索してみましょう。自分と同じように独学している人が見つかります。そうした人とフォローしあうことで繋がることができるのです。独学しているのは自分だけではない、あの人に負けないように頑張ろうとやる気が出るし、勉強方法や使っている問題集など情報を得ることもできるのです。
・「#勉強垢」などのハッシュタグで検索をしてみてください・・・同じ境遇の人が見つかりやすい(p180)
また、著者は仲間と環境を作ることがうまいなぁと感じました。例えば、著者はバンドマンから行政書士になろうと決意したときに、家族、友人に「行政書士になる!」と宣言して応援してもらっています。また、周囲の環境を変えるためにバンド機材を売却し、楽器店を退職して、近くのドラッグストアに転職います。
退路を断って、勉強せざるをえない状況にしているのです。さらに、行政書士に合格したら、SNSで事務所開業までの道のりを公開して屋号までブログで募集して決めたという。公言することで、応援してくれる人を裏切りたくない、逃げ出すわけにはいかないという気持ちになることを利用しているのです。
・家族や仲の良い友人、当時の仕事先の仲間には、「俺、行政書士になって事務所を開業するから!」と、伝えていました(p136)
SNSで自分のやる気を引き出し、同じ努力している仲間を作り、ノウハウを共有するのが今どきの勉強方法なのです。リアルとネットをうまく組み合わせることで、成果が出るのでしょう。著者の場合は、勉強専用アカウントを作り、仲間やコミュニティをつくりました。私の場合は、読書垢(アカウント)を作ればいいのだなとワクワクしてきました。
クラウドファンディングでネットで資金調達までできる時代です。ネットで結婚相手を探す時代です。とりあえずやってみましょう。坂本さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・目標達成の「時期」は決めているでしょうか(p47)
・まずは将来像から逆算して大まかなスケジュールを組む(p105)
・成功している人の手法を真似る(p68)
・1日の中で必ずしなければならないことの時間を決めておく(p113)
・集客の本質とは、「ターゲットユーザーの中でニーズが顕在化したときに、一番に思い出してもらうことによって集客につながる」(p65)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1章 「独学脳」が必要な時代へ
第2章 情報を収集する力
第3章 決断して進む力
第4章 時間を管理する力
第5章 セルフコントロール力
第6章 アウトプット力
著者経歴
坂本翔(さかもと しょう)・・・株式会社ROC代表取締役CEO。行政書士オフィス23代表。 1990年生まれ。高卒バンドマンから、独学で行政書士試験に合格。経営者向け音楽イベントを主催し、SNSを活用して費用をかけずに延べ1,100名以上の集客を達成。23歳で兵庫県内最年少の行政書士として起業するも、この実績などをきっかけにSNSマーケティング事業を創業。25歳で商業出版を実現。著書は全て海外翻訳され、累計発行部数は12万部を突破。SNSマーケティングを伝えるセミナーや企業内部のSNS研修、学生向け起業講演など、年間50本以上の講演をこなす。
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