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「「運と不運」には理由があります-銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33」伊藤 由美

2022/05/04公開 更新
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「「運と不運」には理由があります-銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33」伊藤 由美


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

運とは日常の習慣の積み重ね

著者が銀座のクラブで多くのビジネスマンを見てきて感じるのは、「運・不運」とは日々の言動、些細な日常の習慣の積み重ねではないか、ということです。日本人社会は「村」のような共同体を作りますから、長い時間をかけて人を評価するのです。運が良い、悪いというのは、そうした共同体からの評価が大きな影響を受けているのでしょう。


例えば、約束を守らないとその人の信頼は地に落ちます。もし、できないなら、最初から「できない」と断ることができる人のほうが信頼されるということです。また、人によって態度を変えない。人によって態度を変えるようでは、いずれ足を引っ張られるか、信頼できない人という悪評で潰されてしまうのでしょう。


最初から「できない」と断った。安請け負いして引き受けたけれど、最終的にできなかった・・・同じできないなら、最初から引き受けないほうが信用度は上がる(p72)

恥をかく汗をかく

著者が強調していたのは、仕事ができる人は、恥をかく、汗をかいて動くということです。


「恥をかく」というのは、恥をかくことをいとわないということ。常に新しいことを学ぶ姿勢を持つためには、恥をしのんで知らないことを教えてもらう必要があります。私の体験では、入社3年目の社員が、「3年目になると質問しにくい」と言っているのを聞いたことがあります。勉強不足という自覚があるのだと思いますが、たった3年目というだけで、聞くことができなくなってしまうのが人間なのです。


そして、自ら汗をかいて動くということ。もちろん人に頼ることは悪いことではありませんが、重要な場面では、人任せにせず自分で処理できなければ、道を拓くことはできません。精いっぱいやってだめなら相談する、頼る、任せるという順番があるということなのでしょう。


仕事がデキない人には「恥をかかない」「汗をかかない」「動かない」という共通点がある(p160)

人の名前を覚えよう

全般にコミュニケーションに関わるアドバイスが多いように感じました。よく通る声で話そう、第一声の「いや、・・」や否定するのはやめよう。敬語に気をつけよう。人の名前を覚えよう。人によって態度を変えない。こうしたことは、ちょっと気をつけることで修正できることですので、常に気をつけ、習慣としたいものです。


謙虚に学ぶ姿勢など、それはあるよな~という内容が多かったので★4としました。伊藤ママ、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・よく通る声、張りのある声は、その人の仕事そのものに直結してくる(p53)


・第一声が「いや」「でも」「だけど」から始まる人・・・相手を否定することでしか自分の立場を確立できない人なのかもしれません(p77)


・「男性と会うときは、まず手を見る」「手や指、爪がきれいな男性は好感度も高くなる」という声が多く聞こえてきます(p59)


・ご来店されたお客さまの名前を忘れない・・3000人のお客さまのお顔とお名前(p93)


▼引用は、この本からです
「「運と不運」には理由があります-銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33」伊藤 由美
伊藤 由美、ワニブックス


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

1.心を込めてあいさつできていない人
2.「ありがとう」を言わない人
3.「後の人、次の人のこと」を考えない人
4.姿勢が悪い人
5.時間にルーズな人
6.心のキャパシティが狭い人
7.人の欠点ばかりに目がいく人
8.小声で語尾がはっきりしない人
9.爪が汚れている人
10.わからないことを人に聞けない人
11.頼まれごとを安請け合いする人
12.第一声が「いや」「でも」「だけど」から始まる人
13.過去の嫌な記憶にいつまでもこだわる人
14.済んだことを蒸し返す人
15.人の名前を忘れる人
16.しかめっ面で口角が下がっている人
17.人と公平に付き合えない人
18.道具やモノを大事にしない人
19.四六時中スマホやネットを見ている人
20.ジェンダー意識が薄い人
21.世代間のギャップを楽しめない人
22.いつでも何でも「自分が正しい」と思い込んでいる人
23.謝らない人
24.誰かが見ていないと手を抜く人
25.いつでも人任せな人
26.すぐにイライラする人
27.言葉遣いに無頓着な人
28.敬語を疎かにしている人
29.デスクの上が散らかっている人
30.話をきちんと聞く姿勢がとれていない人
31.立場が弱い相手への態度が横柄な人
32.「生きたお金」の使い方ができない人
33.お酒をきれいに飲めない人



著者経歴

伊藤由美(いとう ゆみ)・・・銀座「クラブ由美」オーナーママ。東京生まれの名古屋育ち。18歳で単身上京、クラブ「紅い花」に勤務。その後、19歳で「クラブ宮田」のナンバーワンに。さらに22歳で勝新太郎の店「クラブ 修」のママに抜擢される。1983年4月、23歳でオーナーママとして「クラブ由美」を開店(昨年三十周年を迎えた)。本店のほか、姉妹店としてショットバー「けんたうろす」も経営する


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