「リピート率80% 心をつかむ接客術」仲亀彩
2021/11/12公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
商売のコツは、リピート率を高めることです。リピート率が低いと、いくら広告を出して新規顧客を集めても客は減っていきます。リピート率が低い商売・サービスとは、底に穴の開いたバケツに、水を貯めようとするようなものなのです。この本では飲食店サービスでリピート率80%の著者の秘密を学びます。
リピートする接客の基本は、お客様を自分の大切な家族だと思って接客することだという。そして、「お客様から『すみません』と言われたら私たちの負けだ」という考え方で、接客しているというのです。そうした想いがお客様に伝わるのでしょう。
・私が師匠から学んだ接客の教え・・・目の前のお客様を自分の一番大事な家族だと思って接客すること(p12)
もちろん良いサービスを提供するためには、事前の準備と改善が必要となります。著者は「声かけ質問リスト」を作ったり、お客様への説明の練習をしていたという。接客しているときは、お客様が本当に何を求めているのか、なにか困っていないか、など観察しなら接客するのです。
そして毎日、今日の接客はどうだったか短時間でもよいので「振り返り」を行うのが効果的であったという。著者はお客様に対して、自分がいいなと思ったことを伝えていたという。実は著者自身も気づいていませんでしたが、著者はものすごい"ほめ上手"なのです。
・私の指名・リピート率が高い理由には、ほめ上手・・・自分がいいなと思ったことは、きちんと伝えてきました(p160)
日本人の顧客はあまり口に出して意見を言わないかわりに、次は決して店に来ないという人も少なくありません。そのためにも、お客様が口に出さなくてもお客様が何を求めているのか、探ることが大事になるのです。一声かけて、お客様との関係を育てていくのが、接客の命なのだと感じました。
仲亀さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・スタッフにサービスを受けさせる・・・実際に体験すると、質がグンと上がる(p30)
・緊張しない状態を自分でつくる・・・準備を万端にしておけばいい(p14)
・「いかがですか?」「何かありましたか?」と尋ねる。この一言が、お客様のりピートを決めます(p45)
・毎日の「振り返り」が今の自分をつくりました(p89)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 驚くほど簡単にできる魔法のテクニック
第2章 お客様を知って自分のレベルを上げるコツ
第3章 100倍差がつく「振り返り」の秘密
第4章 お客様に気持ちよく過ごしてもらう極意
第5章 リピート客のつくり方
第6章 「あなたに会いたい」の生み方
著者経歴
仲亀彩(なかがめ あや)・・・鉄板焼シェフ/接客コンサルタント/YouTuberあやシェフ。接客業歴22年 接客したお客様は国内外合わせてのべ15万人 お客様リピート率80%。15歳から飲食店の接客のアルバイトをはじめ、都内数店舗で修行をし、28歳で現職である鉄板焼シェフに抜擢。これまでに得た接客技術を使い、スターや政財界の著名人、エグゼクティブ、海外の王族を接客する。2019年に独立。現在は鉄板焼シェフ業とともに、接客コンサルティング、セミナーを行う。
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』] 3万人が読んでいる定番書評メルマガです。 >>バックナンバー |
|
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする