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ツイッターフォロアー6万人の「実家が全焼したらインフルエンサーになりました」

2020/08/31公開 更新
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「実家が全焼したらインフルエンサーになりました」


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

実家が全焼したサノ

ツイッターで「実家が全焼したサノ」として思い出をつぶやいていたら、フォロワーが6万人にまで増えちゃったという著者の一冊です。両親は離婚して、父の家が全焼。アルコール依存症になった父は自殺。確かに切ない人生なのです。


小さいときから親戚の家を転々とし、布団を敷いてもらっても布団では寝なかったという。なぜなら、いずれホームレスになるから、その訓練をしていたというのです。


父が亡くなったのは、孤独だったからではないでしょうか(p48)

ナンバー2ホストになったサノ

大学ではホストクラブで働き、ナンバーワンホストの真似をしてナンバー2ホストになっています。ホストクラブで学んだのは、正しい方向性で努力すると、結果に大きな差が出てくるということ。


著者はお酒の原価率が低いと知り、その勢いで大学卒業後、バーを開店します。リスクの高い挑戦は20代の間にしておきたいと思っていたらしいのですが、予想どおり半年間はバー経営は赤字。自分も吐血、血尿、血便を流すことになったという。


半年もすると常連さんも増え、経営は安定しますが、経営というものに興味を持ち、彼女の通う京都大学大学院に入学することになったというのです。著者は行動力があるようです。


バーを経営したら死にかけた話・・・若いうちなら、失うとしても貯金くらいで、うまくいけば就職するよりもいい収入を得られるかもしれないし、失敗しても経験と知識と笑いのネタが得られるから、どちらにせよお得だなぁと、当時の僕は思っていました(p162)

100キロマラソン走ったサノ

ナンバー2ホストになったり、バーを経営して死にそうになったり、100キロマラソン走ったり、大阪から東京までママチャリをこいだり、京都大学大学院に入ったり、挑戦者じゃねえの、と思いました。若いうちの挑戦は、失敗しても経験と知識と笑いのネタにになるのでという考え方がいいと思いました。


そうして地獄を経験をすることになるのですが、その経験こそが貴重なのでしょう。実家が全焼したサノさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・豊かな人生とは、「贅沢をする人生」でも「人に羨まれる人生」でもなく、「選択肢のある人生」なのかもしれません・・・「自殺しないでほしいなぁ」とは思うけれど、「自殺してはいけない」とは今後も言えないと思います(p49)


・ホストとして働いて感じたのは、お客様は「孤独を満たすこと」にお金を支払っているということでした(p119)


・当時はできる限りお給料で還元するしくみにしていましたが、一部を福利厚生に回した方が、結果的に離職率は減りました。たとえば1万円のボーナスを渡すのでなく、1万円の食事をご馳走した方が満足度は高まりました(p165)


・僕はいつも布団では寝ずに床で寝ていました。理由は、僕は将来ホームレスになると思い込んでいたからです(p155)


▼引用は、この本からです
「実家が全焼したらインフルエンサーになりました」
実家が全焼したサノ 、KADOKAWA


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

1章 父との切ない話
2章 子供の頃の切ない話
3章 大人になってからの切ない話
4章 インフルエンサーになった話


著者経歴

実家が全焼したサノ・・・新橋で働くサラリーマン。幼少期に実家が全焼したことを機に、切ない人生を送る。学生時代にホストクラブで働き、卒業後はバーを経営。その後、事業拡大を目指し大学院でMBAを取得するも、バーは潰れてしまう。Twitterでは「実家が全焼したサノ」というアカウントで毎日切なかった出来事を投稿している。


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