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「相続の落とし穴!共有名義不動産 想い出がきれいなうちにトラブル解決」松原 昌洙

(2020年7月 9日)|本のソムリエ メルマガ登録
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【私の評価】★★★☆☆(75点)


■だれが所有しているのかわからない土地、
 所有者不明土地が
 九州の総面積と同じくらいあるという。


 これは代々相続登記を行わないことで
 共有者が増えすぎて、所有者が
 わからなくなった土地なのです。


 これらの土地を何かに利用したり
 売却するためには、全ての共有者から
 承諾を得る必要があるため、
 共有者が把握できなければ
 放置されることになってしまうのです。


・「共有者多過ぎ問題」・・・代を経れば経るほど、共有者がいわばねずみ算式のように増えていくケース・・・土地全体を売るとしたら、共有者全員の承諾をもらわないといけません(p19)


■例えば、共有者ではない親戚が
 その家に住んでいたとしましょう。


 家賃を取るのか、家の修繕費用は
 だれが出すのか、こうしたことから
 トラブルになるのです。


 さらには家を処分するとしても、
 共有者が多いと意見が一致しない。
 売却するにしても値段でもめる。


 いくら仲が良くても
 お金がからむと泥沼化する
 パターンが多いようです。


・「税金を払え」と突然言われたら、返す言葉は「家賃を払え」です。共有者として持っている権利と義務ははっきり把握し、共有者間でのトラブル発生を回避できるようにしておきましょう(p97)


■事例が多く説明されており、
 共有名義不動産の問題が
 よくわかりました。


 基本は話し合いでしょうが、
 第三者が入ってくると訴訟になったり、
 不満を抱えたままでの
 解決になることもあるようです。


 専門家のアドバイスが
 必要な分野なのでしょう。


 制度不備が原因である面もありますので、
 法的強制やルールの再構築が
 必要なのではないかと感じました。


 松原さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・本来は・・「相続登記」をするべきですが、しないでおいても法的に問題が生じたりといったことは現状ありません(p25)


・遺産分割協議・・・「現物分割(持分に応じて分割する)」「代償分割(共有者の1人が買い取る)」「代金分割(全体を売却して分配する)」のどれかを行うことになります・・・裁判所に分割方法を決めてもらうよう申し立てることを「共有物分割請求訴訟」といいます(p75)


・買取業者に依頼してスピーディーに持分を現金化したい際は、・・・例えば税金について次の質問を投げ掛けてみましょう。「固定資産税は日割負担ですか?」固定資産税は1月1日に所有している人のところに1年分の請求が届きます・・・こういった質問に対して返答を濁す業者は怪しいとみていいでしょう(p135)


・「それなら共有物分割請求訴訟を起こす」と言われてしまいました・・・


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▼引用は、この本からです

松原 昌洙、合同フォレスト


【私の評価】★★★☆☆(75点)


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■目次


第1章 相続トラブルはひとごとではない
第2章 相続トラブル回避のために覚えておきたいこと
第3章 親から相続した住まいでモメています
第4章 放置したままの空き家や空き地、どうにかしたい
第5章 共有している収益不動産、どう処理する?
第6章 地主とのトラブル、回避できませんか
第7章 いざというときのために知っておきたい大切なこと



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