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「「週4時間」だけ働く。」ティモシー・フェリス

2020/04/30公開 更新
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「「週4時間」だけ働く。」ティモシー・フェリス


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

1日15時間働き限界に達する

自分がいないと廻らない会社の社長であった著者は、年収1億円のときでさえ不安でした。休みもなく、1日15時間働き詰めで幸せではなかったたのです。精神的に限界になった著者は仕事を放り出して、ヨーロッパの放浪旅行にでかけてしまいました。


そこで気づいたのは、自分がいなくても仕事が回ること。仕事をしながら旅行ができることです。著者は、欧米人の頭の中にある激務→貯蓄→リタイアという成功の常識にとらわれていたことに気づいたのです。


もうちょっと金があれば物事はうまくいくのに、と思っている人たちがいる。彼らの目標は気ままに揺れ動く。「銀行に30万ドルあれば」「100万ドルのポートフォリオが組めれば」(p51)

自分がいなくても仕事が回る

著者は自分がいなくても売上が上がる商品をつくり出すことにしました。あなたが要求すれば、試作品は作ってもらえます。もしそれが情報コンテンツなら、より低コストで早く作ることができ、ライバルが真似するのも難しいのです。


また、バーチャル・アシスタントを契約すれば、雑用を自分でやるのではなく人に頼む訓練ができるのです。


リタイヤしたら何をするつもり

この本で著者がお勧めするのは、自分が何を望んでいるのか考えようということです。リタイヤしたら、何をするつもりなのか。100万ドルあったら何をやろうとしているのか。今、それができないのか、ということです。


仕事のやり方を変えれば、今でも旅行に行けるかもしれません。仕事をしながらでも自由な時間を増やせるのです。


たいていの人間は、自分が何を望んでいるのか分かっていない・・わくわくすることは、幸せの実質的な同義語であり、まさにあなたが追い求めるべきものだ(p87)

やりたいことはいまやる

「やりたいことはいつやるんですか?」「いまでしょ!」とよく言いますが、多くの人は恐怖でその一歩が踏み出せないものなのでしょう。そうした一歩を踏み出すためのきっかけになる一冊だと思いました。まずは、自分がいなくても収入が得らえる仕組みを考えてみてはどうでしょうか。


フェリスさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・4週間で、ある分野の「専門家」になる方法・・
 1 公的な関連団体に2~3か所入会する・・
 2 関連書のベストセラー3冊を読破・・
 3 1時間程度の無料講演会を実施(p257)


・私は読書をするとき、2時間以内に行動に移せることに関する章しか読まない(p139)


・世界中の99%の人々は、自分はでっかいことができないと思い込まされている。だから、可もなく不可もないところを目指そうとする・・本当は、10万ドルを稼ぐよりも100万ドルを得る方がやさいい(p65)


・ルームメートだった仲の良い友人・・週80時間の労働を9年間続ければ重役になることができ、年収が3億ドルから10億ドルになるという・・3億や10億ドルもあって何をするんだい?・・「タイに長期旅行に出るのさ」・・・まさに今の時代を象徴するかのような自己欺瞞・・カリブ海諸島へ航海するのさ・・・中国をオートバイで走破するんだ」・・ちなみに私は3つともやってしまった(p378)


・これから3日間、1日最低ひとり、超有名人のメンターに電話してみよう・・電話するにあたって準備するものは、質問をひとつ。調べ尽くしてどうしても答えが見つからなかった質問を用意しよう。ターゲットは「A」プレーヤー(政治や経済に影響力のある人物)。CEOや大成功を収めた起業家、有名作家などだ(p260)


▼引用は、この本からです。
「「週4時間」だけ働く。」ティモシー・フェリス
ティモシー・フェリス、青志社


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

ステップ1 定義(Defi nition)の「D」
1章 警告と比較 一晩で100万ドル使い果たす方法
2章 ルールを変えるという「ルール」 大衆受けするものは、たいてい間違っている
3章 悲惨な結果をまぬがれる 恐怖に備える、停滞を避ける
4章 システムをリセットする 分別を持たない、曖昧にしない

ステップ2 捨てる(Elimination)の「E」
5章 時間管理の終焉 幻想とイタリア人
6章 低情報ダイエット あえて無知でいる方法
7章 割り込みを遮断する方法、そして拒絶のワザ

ステップ3 自動化(Automation)の「A」
8章 生活をアウトソーシングする 面倒くさいことを押し付ける、「地球取引」を試す
9章 収入のオートパイロット化Ⅰ ミューズを見出す
10章 収入のオートパイロット化Ⅱ ミューズをテストする
11章 収入のオートパイロット化Ⅲ 不在経営(MBA―Management By Absence)

ステップ4 解放(Liberation)の「L」
12章 姿を消す オフィスから脱出する方法
13章 改善不可能 自分の仕事を「葬る」
14章 ミニリタイアメント 移動式ライフスタイルを謳歌する
15章 喪失感を埋める 仕事を減らしたあと、人生に加えるもの
16章 ニューリッチがやってしまう13の間違い
最終章 読んでおきたいEメール
おわりに 言い忘れていた、大事なこと



著者経歴

ティモシー・フェリス・・・1977年生まれ。プリンストン大学在学中、個人事業を試行。卒業後、IT関係のベンチャー企業でこき使われる。退社後、サプリメントの販売会社を設立し、月間売上500万円を達成。しかし、長時間労働に嫌気がさしてスペインに移住。働く時間を削減しながら、利益を40%上昇させる。


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