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「老いの重荷は神の賜物」樹木 希林

2020/02/08公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


■全身がんを宣言した樹木 希林さんの
 講演会を書籍化したものです。


 希林さんは何事もマイナスでも
 プラスに転換して受け止めるという。


 たとえば、撮影をして結果を見ると
 やはり自分は美人ではない。
 それはそうだと、納得するのだという。


・普通の感覚なら、普通の人なら、それを恥ずかしいと思うんですね。ところが私の場合は・・何かで使えないだろうか?と、こういう考え方をするんです。だから、いっさいの私自身の負の出来事、マイナスの出来事というものが、マイナスにはなっていかないんです(p64)


■がんになってもありがたい。
 美人じゃないけどそれでいい。
 要は心の持ち方なのだと思いました。


 与えられた人生を
 自分はどう生きるのか。
 粋な人生を生きたいものです。


 希林さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・老いの重荷は神の賜物・・こうして何もできなくなれば、それを謙虚に承諾するのだ(p4)


・「がんになったことはありがたいことなんだから、これでもう死ぬのか?一瞬でも、自分はもう命がないんだ・・と思えた。このことを大事にして、そして生きましょうよ」と私は言うんです(p54)


・世の中を見てて、「何で?」と不満になることがきっとたくさんあると思うんです・・だけど、それが世の中なんですよ・・少々お金がそちらへ行ったからといって、大していい思いでもないんですよ・・とにかく、妬まないこと。妬んだっていいんですよ。でもね、それは、発散してね(p118)


・世の中に「オレオレ詐欺」があって、あれだけ詐欺だと言っても詐欺にあっちゃうのはどうしてかな?と思うとね。あれは寂しいから電話がかかってきたら一所懸命聞いちゃくんじゃないかしら(p124)


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【私の評価】★★★☆☆(72点)


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■目次

プロローグ 朗読『最上のわざ』
第1章 長岡輝子さんと『最上のわざ』
第2章 老いの重荷は神の賜物
第3章 女優の道を歩んで
第4章 私の「衣・食・住」雑感
第5章 これからの私
第6章 質疑応答
第7章 杉村春子さんの思い出



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