「年商1億社長のためのシンプル経営の極意」佐治 邦彦

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年商1億社長のためのシンプル経営の極意

【私の評価】★★★★★(95点)


■経験者だからわかる
 中小企業社長の陥りやすい罠。


 それは、売上が伸びなくなると
 新メニューを投入してしまう。
 様々なビジネスに手を出してしまう。


 そして現場の仕事が複雑になり、
 作業量が増え、品質が落ち、
 社員が疲弊していく。


 さらに売上が上がらないと焦って
 安易な値引きをするようになれば
 利益率はさらに減っていく。
 悪循環です。


・危機感の強い経営者は本当に欲しいものを得るために行動するのではなく、失うものを恐れ、そこから生まれる不安に反応して行動してしまいます(p83)


■著者は自分の経験から
 こうした中小企業の判断ミスは
 不安から生まれるのだという。


 不安になった経営者が
 悪いところを直そうとしてしまう。


 不採算店のテコ入れに必死になる。
 優良顧客を優先するのではなく
 クレーム客への対応に集中してしまう。


 値引きキャンペーンに至っては
 既存の優良顧客より安ければいい
 という質の悪い顧客を集めてしまうのです。


 つまり不安をなくすために行う施策は
 伸ばすべきところを伸ばす正しい道とは
 正反対の結果を引き寄せてしまうのです。


・経営者は不採算店舗のテコ入れの振り回され、すべてのビジネスが中途半端になり・・・長所より短所ばかりに目がいってしまう・・「痛みを避ける」ための行動パターンは会社の発展にはつながりません。自社のストロングポイントに目を向け、それを伸ばすことが大切です(p26)


■著者のアドバイスは
 こうした経営者の不安、
 判断のブレをなくすためにも
 ミッション経営が必要だという。


 顧客を絞り込み、商品を絞り込み、
 自分の存在意義を明確にすることで
 やるべきことが見えてくるのです。


 経営の王道だと思いました。
 著者の広告代理店を経営していた頃の
 経験が生きているのでしょう。
 お勧めの一冊ということで★5としました。


 佐治さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・シンプルな経営はミッションを掲げることで実現する・・・絞り込みをするときに重要なのは、「何を極めるのか」を明確にすることです(p33)


・暇な時に目を向ける前に、まずは忙しい時の顧客満足度を上げることに意識を向け、そこから「リピート」「口コミ」「紹介」を生み出すことが重要です(p83)


・自社の強みを最大限に活かすために、良質な顧客を明確にしましょう・・・良質な顧客を対象にすることでスタッフのモチベーションが上がる(p61)


・商品を絞り込むことで、ピークタイムでも少人数で運営することが可能になります・・「集客商品」と「収益商品」の販売構成比を基に目標設定を行い・・・具体的には・・店頭と店内の完売で紹介する商品は、31種類のメニューの中から、売りたい商品である4品目に絞り込みました(p166)


・ミッション浸透型のプロモーション・・ファン客の声を的確にターゲットに露出することから始めます。影響力のあるお客様の声を拡散することによって、自社にとって最も質の良いお客様を引き寄せます(p117)


・クレームになりやすいお客様ばかりに意識が向き、優良顧客に向いていなければ、店の客層はますます悪くなっていくでしょう。質の悪いお客様よりも、良質のお客様に目を向け、そのお客様の顧客満足度を上げるために行動することが大切なのです(p84)


・売上が1社に依存する状態になっている会社、または一人の優秀な人材に依存している会社、または一つのブームに乗った商品に依存している会社・・何かに依存した状態のままで、会社の規模だけが大きくなることはとても怖いことです(p77)


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■目次

はじめに―高収益ビジネスはシンプル経営で実現できる
【第1章】複雑な経営が巻き起こす問題
【第2章】シンプルへの決断が様々な問題を解決してくれる
【第3章】ミッションマーケティングで真の成功をつかむ
【第4章】ミッションマーケティング計画書でイノベーションを起こす
【第5章】ミッションマーケティング構築ステップ
【第6章】 ケーススタディ



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