「アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄」江崎 道朗

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アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 (祥伝社新書)

【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者は左派からいつも攻撃されている
 日本会議の関連組織で政策を
 研究している人らしい。


 この本ではアメリカでのソ連のスパイ活動を
 盗聴したヴェノナ文書を紹介し、
 アメリカでも日本でも共産主義勢力の
 工作活動が行われていることを紹介。


 特に大東亜戦争では、ソ連(コミンテルン)
 の工作活動により日本とアメリカが
 戦争するように導かれたとしています。


 スターリンの戦略は日本とアメリカを
 戦わせ、両国が疲弊したところで武力による
 共産主義革命を目指していた。


 その工作活動は、現代社会の今でも
 行われており、偏向報道のマスコミが
 数多くあるのもその名残だというのです。


・ヴェノナ文書とは、ソ連・コミンテルンのスパイたちの交信記録だ・・・アメリカにいるソ連のスパイとソ連本国との暗号電文をアメリカ陸軍が密かに傍受し、1943年から1980年までの長期にわたって、アメリカ国家安全保障局(NSA)がイギリス情報部と連携して解読した「ヴェノナ作成」に関わる文書(p67)


■共産主義勢力の工作方法は、
 その組織に工作員を送り込むことで
 その組織を乗っ取ってしまう方法。


 または、資金援助することで
 その組織を支配してしまう方法など
 が行われてきたという。


 そのため、特にアメリカのマスコミは
 リベラル(共産主義的な)勢力に
 ほぼ支配されていることから
 なぜトランプ大統領が支持されているか
 報道を見ても分からないというのです。


 日本で朝日新聞を読んでも
 なぜ安倍政権が支持されているのか
 分からないのと同じ構造だという。


・出版社乗っ取り工作・・・編集部に、党員または「同伴者」を送り込む・・資金を援助して編集方針を支配する方策を取ることもある・・・リベラルを代表するオピニオン誌「ニュー・マッセズ」・・1935年頃から論調が左傾化し、編集部に、ブランビル・ヒックスなどのアメリカ共産党員が多数入っていた(p131)


■なぜ左の人が、安倍政権や敵対勢力を
 「極右」「軍国主義」「レイシスト」
 「差別」「ヘイトスピーチ」「ネトウヨ」
 などとレッテル貼りをするのか
 解説がわかりやすい。


 それはコミンテルンの敵にレッテル
 (ファシストとか極右とか)を貼る
 方法がうまくいってきたから。


 世界が共産主義勢力に支配されるのか、
 支配されないのか、これから
 決まるのかもしれません。


 江崎さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本とアメリカの対立、イギリスとドイツの対立を徹底的に煽る。そうすることでヨーロッパとアジアに共産国家を作ろうというのが、レーニンの世界戦略であった(p103)


・「アルジャー・ヒスがソ連のスパイである」と告発したチェンバース・・・アメリカの共和党の支持者たち、特に保守派は、「ルーズヴェルト民主党政権でソ連のスパイたちが暗躍し、東欧やアジアをソ連に売り渡す工作をしていたのではないと考えるようになった(p58)


・ルーズヴェルト民主党政権にいた、次のような政府高官が、ソ連のスパイであることが判明した(カバーネーム、本名、主な役職・・)
 Jurist Ales アルジャー・ヒス 財務長官補佐官
 Lawyer ハリー・デクスター・ホワイト 財務次官補
 Prince ローレンス・ダガン 国務省南米課課長
 Page ラフリン・カリー 大統領上級行政職補佐官
 Peak フランク・コー 財務省通貨調査部部長
 Saks ソロモン・アドラー 財務省通貨調査部
 Koch ダンカン・リー 戦略情報局(OSS)
 日本・中国担当部門主任(p77)


・ハリー・デクスター・ホワイトは1941年7月26日、財務省通貨調査部長の時代に、在米日本資産の凍結を主導し、日本の金融資産を無価値にして、日本を実質的に「破産」に追い込んだ人物だ(p78)


・Lawyerというカバーネームを持つホワイトは、財務省官僚でありながら11月、日米交渉に際して事実上の対日最後通告となったハル・ノート原案の作成に関与(p78)


・カリー大統領補佐官は、蒋介石政権と連携して日本本土を約500の戦闘機や爆撃機で空爆する計画を立案・・・ルーズヴェルト大統領は7月23日に承認のサインをしている。日本が真珠湾攻撃をする四ヶ月以上も前に、ルーズヴェルト大統領は日本爆撃を指示していた(p78)


・アメリカは、ルーズヴェルト民主党政権の時代に、大きく変わっていったのだ。しかも、この社会主義傾向が強い「ニューディール連合」は戦後も、アメリカのマスコミ、労働組合、官僚たちを牛耳り、民主党を支持する選挙マシーンとして活動した。日米戦争に勝利したアメリカの連邦政府は、「ニューディーラー」と称する社会主義者たちによって席巻されてしまったのだ(p42)


・「ソ連に反する、いかなる取り組みも停止せよ」という命令をホワイト・ハウスから受けていたと、クラーク局長は示唆している・・・ルーズヴェルト、トルーマン民主党政権と国務省によってヴェノナ作成は妨害を受け続けてきた(p73)


・コミンテルンの創設者であるレーニンは「敗戦革命」という大戦略を唱えた。敗戦革命とは、「資本主義国家間の矛盾対立を煽って複数の資本主義国家が戦争をするよう仕向けるとともに、その戦争において自分の国を敗戦に追い込み、その混乱に乗じて武装した共産党と労働組合が権力を掌握する」という革命戦略だ(p101)


・アメリカ共産党は党本部機構の中に、内部穿孔工作を推進する秘密部門として、フラクション部(内部工作部)を設置している。フラクションとは「破片」「断片」という意味だが、実態は内部穿孔を実行する部門、つまり労働組合、平和団体、教育団体などにスパイを送り込み、その団体を内部から支配しようとする部門だ(p117)


・中国大陸は、共産党のものになってしまった。非キリスト教国家である日本を打倒すれば、中国大陸にキリスト教国が誕生するはずであった。戦前からアメリカのキリスト教徒たちは、中国国民党の蒋介石を懸命に応援していた(p52)


・アメリカ共産党は、同じくプロテスタント系の青少年団体「YMCA」と「YWCA」に対する工作も重視した・・・1937年の日中戦争以降、アメリカ共産党はプロテスタント各派を通じて、「残虐な日本軍によって殺される中国の子供を救おう」という募金活動を展開、瞬く間に「残虐な日本人と、可哀相な中国人」というイメージが広がってしまった(p122)


・「中国支援評議会」の名誉会長に就任したのは、サラ・デラノ・ルーズヴェルト女史だが、彼女はルーズヴェルト大統領の実母である。名誉副会長には中国国民党政府の胡適元駐米大使が、常任理事にはマーシャル陸軍参謀総長の夫人・・・その実態は、やはりアメリカ共産党のフロント組織だった(p146)


・共産党は各国の治安当局にマークされて、自由に動けないことが多かったので、労働組合を偽装しながら、ひそかに各国で工作活動に従事した・・・別動隊が、エドキンテルン(教育労働者インターナショナル)でありこちらは教職員を対象とした教職員労働組合の世界組織である・・日本でも戦前エドキンテルン日本支部がひそかに結成されており、その中核メンバーが戦後、GHQのニューディーラーと称する社会主義者と組んで設立したのが、日教組(日本教職員組合)である(p99)


・共産主義者やそのシンパの宣伝手法は・・・相手に一方的にレッテル(ファシストとか)を貼って、敵対勢力の発言権を奪っていく。日本でも、左派リベラルは、敵対する政治家、政治勢力に対して「軍国主義者」「差別主義者」といったレッテルを貼って社会的に抹殺しようとするが、その手法はコミンテルン仕込みだたわけだ(p130)


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■目次

第1章 対日政策で対立する二つのグループ―「ウィーク・ジャパン派」と「ストロング・ジャパン派」
第2章 葬られた「告発」―「第一次」近現代史見直しの挫折
第3章 ついに公開された「ヴェノナ文書」―その衝撃と、歴史的意義とは
第4章 アメリカ共産党の「トロイの木馬」作戦―コミンテルンの巧妙な戦略転換とアメリカの変質
第5章 コミンテルンに乗っ取られたマスコミ―「反ファシズム」で新聞・出版を恫喝
第6章 日米開戦へと誘導したスパイたち―目的はひとつ「ソ連を守るため」
第7章 変わりつつあるアメリカの歴史観―現職大統領によるヤルタ協定否定の意義とは
第8章 いまも続く共産主義勢力の暗躍―オバマ大統領、謎の言動の秘密



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