人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「静かなる日本侵略 -中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる」佐々木 類

2019/02/23公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

静かなる日本侵略 -中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


要約と感想レビュー

 オーストラリアでは、「サイレント・インベージョン(静かなる侵略)」という本が売れているという。また、オーストラリアは2018年6月28日、外国のスパイ活動や内政干渉を罰する内政干渉阻止法を成立させています。


 実際にオーストラリアは政治家、大学、経済面でも中国の影響を強く受けており、もっとも中国の工作がうまくいっている国と言われているのです。例えば、オーストラリアへの海外からの留学生のうち、中国人は約18万人で全体の約30%も占めており、中国人の留学生がいなければ大学の経営に悪影響が出るくらいになっているのです。そして中国からの留学生は中国学生学者連合会などの組織を作り、留学生が反中国政府活動の情報を逐次、中国大使館に報告しているのです。


・キャンベラ大学日本語講座閉鎖の動きの裏には・・・孔子学院が積極的にアプローチし、金をばらまく形で中国語の講座を増やそうと画策し・・・「(日本語学科を)廃止したら、それ以上に良いもの(金)を出す」という条件を提示しているらしい(p78)


 同じように日本でも中国の工作活動が、どんどん進んでいるのではないかというのがこの本の趣旨となっています。例えば、米国で連邦捜査局(FBI)の捜査対象となっている「孔子学院」が、日本の14校もの大学に事務所と教室を持って、中国共産党の意向に沿った教育を行っているのです。著者の経験でも中国や韓国の留学生からは、「日本は侵略戦争を起こした」「尖閣諸島は中国領だ」「独島(竹島)は韓国領だ」などと議論を吹っかけられた経験があるという。


 また、中国人が日本に入国する方法として、偽装結婚が使われています。例えば、中国の女性が日本人と結婚して日本国籍を取得します。そして、団地に住むものの、「偽の夫」とは別居しており、日本語もできないのに、中国本土から家族や親戚を呼び寄せるのです。


 さらに留学時の病気は日本の保険制度が適用されることから、ある中国人男性の場合は、日本語学校で学ぶために来日して半年もしないうちに腎臓疾患で手術を受けたとか、留学して入学式の翌日に入院した中国人がいたという。来日前から病院を予約していたのですから、確信犯といえます。


 政治家の中にも、中国から金をもらっているのではないかと思われる人が大勢います。なんとかしないとまずいのかもしれません。さらに韓国では竹島に続いて、対馬奪還運動を行っている組織も活動しており、対馬に韓国国旗の太極旗を掲揚し、韓国領土であることを宣伝しようとしたこともあるという。靖国神社で放火した韓国人もいましたので注意したいものです。


 佐々木さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・イギリスの公共放送BBCによると、豪ニューキャッスル大学の授業で「台湾は独立した国」との見解を示した教授に対し、「中国人留学生が「教授の発言は不快である、謝れ」などと抗議した(p29)


・2007年4月、ファッションの街イタリア北部のミラノ市で、駐車違反の切符を切られたことに腹を立てた中国人移民の女性が暴れ、これをきっかけに中国人が暴動を起こし、イタリア人警官14人が負傷した。16年には、フィレンツェ市衛生当局と警察当局の工場立ち入りに腹を立てた中国人移民300人が暴れた(p32)


・韓国には2002年ごろから「独島有人島化国民運動本部」という民間団体があり「100年後に対馬全域に木槿(むくげ)を咲かせる野望を達成する」という目標を打ち立て、一部の韓国人がこれに呼応し、観光客を装いレンタカーを使って対馬全域を訪れて木槿を植栽するという暴挙に出た(p261)


静かなる日本侵略 -中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる
佐々木 類
ハート出版 (2018-10-05)
売り上げランキング: 16,271


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


目次

第一章 中国人だらけの日本
第二章 孔子学院は中共のスパイ機関なのか
第三章 日本の離島が危ない!
第四章 日本近海を暴れ回る北朝鮮と中国
第五章 韓国に占領される国境の町



著者経歴

 佐々木 類(ささき るい)・・・1964年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。産経新聞・論説副委員長。大学卒業後、産経新聞に入社。政治部次長に。米紙「USA TODAY」の国際部に出向。米バンダービルト大学公共政策研究所日米センター客員研究員。2010年、ワシントン支局長に就任。その後、論説委員、九州総局長兼山口支局長を経て、2018年より論説副委員長。


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
blogranking.png

人気ブログランキングへ


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本



同じカテゴリーの書籍: