「ハイツひなげし」古川 誠

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ハイツひなげし

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■東京の郊外にある「ハイツひなげし」に住む
 10人の住民の人生を語る小説です。


 ある人は母を亡くし、
 会社に行けなくなる。


 ある人はミュージシャンを目指し
 挫折し、次の道を歩もうとしている。


 また、ある人は校正の仕事をしながら
 小説を書こうとしている。


■面白いのは、
 それぞれの人生があり、
 それぞれの人が悩んでいる
 ということでしょう。


 成功し幸せそうな人も
 悩みはある。


 人とは孤独なものです。


 孤独がゆえに、人との
 コミュニケーションが
 大事になるのでしょう。


・もうこの年になるとそれが正義だったかなんて、
 どうでもよくなってきました。
 そこにあったのは正義か悪かとかじゃなくて、
 ただの選択だったんじゃないかって、
 もちろん、そう思えるまでに
 だいぶ時間がかかりましたけどね(p76)


■自分では解決できないことも
 人との会話の中で
 何か得られるものがあるものです。


 いずれにしろ、
 自分の人生は自分で判断し
 決断しなければならない。


 そういえば「ハイツひなげし」の
 住民はみな独身。
 結婚を考えてみてはどうでしょうか。


 古川さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・お昼休みに外に出てみると、
 たくさんの人が生き交うこの広い世界の中で、
 わたしはひとりで行き場をなくしてしまったような
 寂しさに襲われた。
 わたしのことを本気で考えてくれる人は、
 もう誰もいない(p11)


・でも本屋さんで本に囲まれていると、
 もうひとつ襲ってくる感情がある。
 それは、そこになるのはわたしが
 まだ読んだことのない本がほとんどで、
 わたしの知らない世界がまだこんなに
 あるのだという畏れのようなもの(p27)


・もしそれを悔いているのなら、彼のことを思い出して、
 毎年忘れずにお墓参りに行ってあげたら
 いいんじゃないでしょうか。忘れないこと。
 それだけが今からできることじゃないんですか?(p239)


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【私の評価】★★★☆☆(71点)

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■目次

1話 7号室 露草雫
2話 1号室 丸山夏
3話 10号室 香田次郎
4話 3号室 矢野恭平
5話 2号室 小松ふゆみ
6話 6号室 吉田真之介
7話 9号室 多田良雄
8話 4号室 葛西沙織
9話 5号室 袖島正一



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