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「野心のすすめ」林 真理子

2018/10/08公開 更新
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野心のすすめ (講談社現代新書)


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

貧乏時代が笑いのネタになる

作家の林 真理子さんは、中学生の頃からいじめられていました。しかし、林さんはいじめられても、就職に失敗しても、貧乏でも、悪口を言われてもそんなに落ち込まなかったのです。貧乏時代は、不思議と落ち込むことはなく、日記の中で、私は大金持ちになって貧乏時代を懐かしむ日が来る、と確信していたという。


成功した後にこの貧乏時代が懐かしくなったり、不採用通知の束が笑いのネタになると考えて宝物として保管していたという。将来、作家になった私のところに取材にきた出版社の人に手紙の束を見せながら、「あなたがいる会社を含めて就職試験、全部落っこちちゃって!」と笑って話せる日が来るだろうと信じていたというのですから、普通の人は落ち込んでしまうような状況の中で、林さんは成功した後の自分をイメージしていたのです。すごいプラス思考です。


そして大学時代には、自分の写真をアルバムの一ページ目に貼り、「何十年後かの真理子さんへ。十九歳の貴女を見て、いまの貴女はどう思いますか」と書いていたという。それは自分への客観視であり、自分を信じるということでしょう。また、他人が自分を褒めてくれた言葉を信じるということもあったという。


いじめられっ子だった中学時代・・・私が、山梨の中学時代に「林真理子を百回泣かせる会」を結成した同級生の男の子たちから、画鋲を載せられた手を無理矢理に握らされたり、お習字の時間に顔に墨を塗られたり・・(p76)

悔しさをプラスのバネにする

林さんは、屈辱を屈辱で終わらせない強さがあるのだと思いました。バカにされたらその屈辱感を感じつつ、自分はどうするのか考える。悔しさをプラスのバネにして自分はこうなりたいんだ、自分はできるんだと信じ、努力をするのです。悪口を言われて落ち込んで努力を辞めたとしたら、自分が損をするだけなのです。


そして、つらいとき、ここが頑張り時だという時には、「あっ、いま自分は神様に試されているな」と思うようにしていたという。神様はちゃんと見ているということです。つまり、野心を持って努力した人間だけが見ることができる景色がある。野心という山を登ろうとすれば、辛い試練だって待っているかもしれない。けれども、心の持ちようで、人生は必ず大きく変わってくるのであり、チャレンジしたからこそ初めて手に入れることのできるものがあると信じているのです。


「林真理子って、あんなに野心家だからさー」・・と当時さんざん悪口を言う人たちがいましたが、成功した人を貶めようと負け惜しみを言う人間は、自分がどんなに卑しい顔をしているのか知らないのでしょう。そして、彼らはもう誰一人として第一線には残っていません。野心は持っていても、実際に行動に移せなければ結果は何も残らないのです(p99)

心にひっかかたらやってみよう!

林さんのモットーは、「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」です。だから、林さんは野心を持って、一生できる仕事を見つけることがもっとも幸せなことだと言います。その反対は、自分が何をしたいのかわからないまま、「こんなはずじゃなかった」とつぶやく人でしょう。


だから、チャンスがあれば、まずは挑戦してみる。そうすることによって逆に、自分が本当に進みたい道がはっきり見えてくるということがあるというのです。そこで駄目だったら、では自分は何がやりたいのかを突き詰めて考えてみることができるのです。


充実した人生を送るために、野心を持ってなんでも心にひっかかたらやってみよう!ということなのでしょう。林さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・三流は三流で固まりやすい・・・年を取っても、三流仲間は自分を出し抜いたりせずに、ずっと三流のままでいてくれるだろうという安心感(p50)


・私は、下品にお金を儲けている人は嫌いですけど、まっとうにお金儲けをしている人たちは大好きです。なんといっても、彼らはやはり、面白い人が多い(p62)


・コピーライターを目指してみよう、と決めた私は、彼女が教えてくれた「宣伝会議」のコピーライター養成講座に、植毛のアルバイトで稼いだ貯金14万円のうち12万円を支払い、アルバイトの傍ら講座に通う日々が始まりました(p83)


野心のすすめ (講談社現代新書)
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林 真理子
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

第一章 野心が足りない
第二章 野心のモチベーション
第三章 野心の履歴書
第四章 野心と女の一生
第五章 野心の幸福論



著者経歴

林 真理子(はやし まりこ)・・・1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーに。86年『最終便に間に合えば/京都まで』で第94回直木賞を受賞。95年『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞を、98年『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学賞を受賞。直木賞など数多くの文学賞で選考委員を務めている。


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