「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー ウェア

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死ぬ瞬間の5つの後悔

【私の評価】★★★★★(90点)


■オーストラリアで生まれ、
 家族から浮いていた著者は、
 子どものころから
 マイナスの言葉を言われ続けてきました。


 家族の期待に応え、銀行に就職するも、
 自分には合わない仕事だと気づき、
 退社し、放浪生活をはじめます。


 車や友人の家に泊まりながら、
 派遣会社で生活費を稼ぐという
 その日暮らしを始めたのです。


・物心ついてからずっと、
 私は家族みなにからかわれ続けてきた。
 家族はみな乗馬が好きなのに
 私は水泳が得意で、牧畜業の家に
 生まれたのに私はベジタリアンで、
 定住者一家の中の遊牧民という調子だった。
 だいたいは冗談の形で言われ、
 言っている本人は私を傷つけるかも
 しれないなどとは思っていなかった・・
 完全に悪意を持って言ってくることもあった・・
 記憶もないような年頃から、ばかにされ、
 怒鳴られ、お前は救いようもないと
 言われてきた場合はなおさらだ(p62)


■そのうち、寝るところがないので、
 住み込みのヘルパーや介護の仕事が
 多くなっていきました。


 そして介護をしながら、
 老人と会話をするうちに
 彼らの後悔することがわかってきたのです。


 それが目次の、
 後悔1 自分に正直な人生を生きればよかった
 後悔2 働きすぎなければよかった
 後悔3 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
 後悔4 友人と連絡を取り続ければよかった
 後悔5 幸せをあきらめなければよかった
 なのです。


 死を宣告された人は、
 自分の人生を振り返るという
 ぜいたくな時間が与えられた
 幸運な人だという。


・私は怖かったのだと思うよ。
 そう、怖かったんだ。怯えていた。
 ある意味、地位が私の価値を決めていた。
 もちろん、こうして死を控えて
 ここに座っている今は、
 良い人間であることだけで、
 人生には十分以上だと知っている。
 我々はなぜ、物質的な成功で自分の価値を
 計ろうとするのだろう?(p104)


■自分の人生を後悔する
 介護老人との対話をしながら、
 著者も家族とのトラウマと
 戦うこととなります。


 著者は、家族と性格が違うことを
 ずっと否定され嫌味を言われ続け、
 自己評価が低くなっていたのです。


 著者は瞑想をしながら気づきました。
 そうしたマイナスの言葉を言い続け、
 他人を傷つける人というのは、
 その人が不幸だから。


 未熟で不幸な人の否定的な言葉に、
 いかに多くの人が影響され、
 傷ついていることか。


 欧米でも同じなのですね。


 ウェアさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私、どうしてやりたいことを
 やらなかったのかしら?
 どうして夫をのさばらせていたんでしょう?
 どうして強くなれなかったのかしら?・・
 ブロニー、自分がしたいことを誰かに
 邪魔させてはだめよ。
 死にかけている私に約束してちょうだい(p59)


・ブロニー、私はあんなに働くんじゃなかったよ。
 なんて愚かなばか者だったんだ・・
 私は働き過ぎだったから、今こうして孤独に
 死んでいこうとしている。
 最悪なのは、引退してからずっと一人だったこと、
 それにそんな思いをする必要は
 本当はなかったってことだ(p101)


・お金は本当に誤解されている。
 好きなことはお金にならないと思い込んで、
 ずっと自分に合わない仕事をつづける人たちがいる。
 その反対かもしれないのにね。
 本当に好きなことだったら、
 外の仕事より集中できるから
 お金がもっと入ってきてもっと
 幸せになれるかもしれない(p114)


・人はそれぞれ違うんです。チャーリー。
 態度で察することができる人もいるけれど、
 はっきり言葉で言われないとわからない人が
 ほとんどなんです。・・
 あいつに行ってやらなくては。
 78歳の老人が息子に愛していると言おうとして
 緊張するなんて、おそろしい世の中になったな。
 こんなこと練習したことがないからね(p129)


・ジョセフは子どもたちとの間に温かく愛情に満ちた
 関係を築くことができなかったとも感じていた。
 自分が教えてやれたのは、
 金の価値と稼ぎ方だけだった、と。
 「今になってみると、そんなもの何になる?」
 「いいえ」私は彼をなぐさめようとした・・
 彼はため息をついた・・
 「けれど家族は私がどんな人間かを知らない。
 知らないんだ」・・「知ってほしいのに」
 そう言うと、涙があふれ出した。(p144)


・一番さみしいのはお友達に会えないことね。
 もう亡くなった人もいる。
 私と同じような状況の人もいるわ。
 連絡が取れなくなってしまった人もいるし。
 ずっと連絡を取っていればよかったのよね。
 友達はいつもそこにいてくれるとみな思っているでしょう。
 けれど時が流れると、いつの間にか、
 周りには自分をわかってくれる人も、
 自分のこれまでの人生を知っている人も
 いなくなっているのよ(p185)


・「いい人生だったよ」彼はよくそう言った。
 「そう、いい人生だった」・・・
 レニーは、幸せになれるかどうかは、
 その人が置かれた環境よりも、
 積極的に幸せになろうとしているかどうかに
 かかっていることの生きた見本だった(p249)


・「ジョセフ、人間の人生は
 食べることとうんちをすることから
 はじまるけど、最後も食べることと
 うんちすることで終わるのね」
 私は優しく冗談を言った(p140)


・終末期の患者というのは、
 自分の人生を振り返る時間を与えられた人たちだ。
 突然亡くなった人たちには
 そんなぜいたくな時間はない・・
 今、自分の人生をあらためて
 考えるのはとても重要だ。
 そうしないと自分が生涯、間違ったやり方で
 幸せを追い求めていたと後悔しながら
 人生を終えるかもしれない(p301)


・私は20年前から感謝日記をつけている。
 一日の終わりにその日に感謝したことを
 いくつか書き留めておくのだ(p236)


・もっとも愛してほしかった人たちに
 長年批判されてきた苦しみを認識し、
 他人を正当化するのをやめ、本当の気持ちを
 すべて話すためには、自分を許し、
 この悪循環に永遠に別れを告げるという
 強い意志を持つことが必要だ。
 自分に優しくなると同時に人の優しさを
 受け入れられるようにならなければならない。・・
 けれど昔からの自己評価の低さは
 頑固にしみついていて、精神的なつらさよりも手堅く、
 私の気力を丸ごと奪ってしまうこともあった(p285)


・人はみな弱く、繊細な心を持っている・・
 私たちは生まれたとき、まぶしく輝いていて、
 周りの人みなに美しい光をもたらす。
 ところが時が経つにつれて、
 私たちには泥のような心ない言葉が
 投げかけられるようになる。
 この心ない言葉はそれを言った人自身の
 ことを述べているだけだ・・
 学校の友人や職場の同僚、世間、
 それに人生で出会うたくさんの人々。
 その言葉は私たちに様々な形で影響を与える。
 傷つけられる人、いじめる側になる人、
 その言葉を真に受けて長年とらわれてしまう人・・
 私たちは心ない言葉をぶつけられているうちに、
 だんだんとその言葉を信じはじめる。
 だから自分も仲間に加わって、
 自分を傷つけはじめる(p308)


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■目次

ヘルパーになるまで
後悔1 自分に正直な人生を生きればよかった
後悔2 働きすぎなければよかった
後悔3 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
後悔4 友人と連絡を取り続ければよかった
後悔5 幸せをあきらめなければよかった
その後
エピローグ 微笑みとともに知る



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