「インド人には、ご用心!」モハンティ・三智江
2017/08/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■中国の次に成長するのは
インドではないか、ということで
手にした一冊です。
著者は、ルーズなインドにはまって
インドでホテルを作りたいと
考えていました。
インドでパートナーを探していたところ、、
同じようにホテルを作る夢を持っていた
インド人と結婚することになります。
・のろま、ルーズ、不潔、短気・・
従業員をコピーをとりにやらせると、
まず初日は停電でできなかったと言って・・
2日目にあがったコピーはインクが薄くて・・
やっと3日目にして、まともなコピーが
できあがるというわけだ(p15)
■ルーズな著者にとっても
インド人にはもう諦め顔です。
約束を守らない、
ルーズ、非効率、嘘つき、
短気、わいろが必要。
逆に言えば、時間は守らなくてよい、
仕事も適当で問題ない、
人の目を気にする必要がないという
気軽な国なのです。
・なかでもやっかいなのは、官僚制度であろう・・
円滑に進めるためには既述した「バクシーシ」、
袖の下を弾まなければならないこともあろう。
バクシーシの慣習はインド社会では必要悪で、
社会の隅々まで浸透しているせいで、
郷に入れば郷に従えで、お礼を何枚か
机の下に滑らせないことには
にっちもさっちもいかない(p208)
■真面目な日本が正しいのか、
適当なインドが普通なのか、
わからなくなってきました。
郷に入れば郷に従えで、
インドでは適当が
よろしいのでしょう。
インドに根を張っている
自動車のスズキはすごいと
思いました。
モンハティさん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・インドで商売するなら、現地人に負けない
押しの強さ、厚かましさ、いわゆるはったりと、
堪能な英語力は必須である(p211)
・わがホテルの従業員を一例に挙げると、
仕事はサボるは、ずる休みはするはで、
あくどいのになると盗みを働くはで、
勤務態度は最悪だが、きつく言って
辞められると困るので、盗難はさておき、
渋々黙認するしかない(p18)
・ぼられる、つけこまれる、だまされる・・
人力車や、オートリキシャ(三輪車)、
タクシーの車夫は無論、物売り、店屋、
みんなぼってくる(p28)
・バイクによるひったくり強盗から
現金輸送車襲撃、銀行や宝石店襲撃、
私宅への強盗、ATMマシンの強奪など、
日常茶飯事だ(p115)
・インド人は、チョー短気だ・・
かっと激しやすい性分のインド人は、
路上で小競り合いになることも
しょっちゅうだ(p25)
・インドの国民の七割近くがいまだに
トイレがない生活・・で、トイレのない
貧民がどこで用を足すかというと、
いうまでもなく野天である(p23)
・アーリア系の北インド民はルーズでずる賢いが、
ドラヴィダ系の南インド民は純粋で比較的勤勉で、
投資先が南インドに集中するのも
うなずけるところだ(p75)
・(インド男性は)大半はまだ貧しいため・・
日本女性は高嶺の花で、大もてなのである。
ブスであろうと、本国ではありえない
ちやほやのされ方なので、ころりと
参ってしまうようだ。結婚詐欺に
引っ掛からないよう、要注意!(p103)
・インドの政治家には犯罪者も多く、
政敵をプロの殺し屋を雇って
抹殺しかねない残虐性ももつ・・
インド人の嫉妬深さや、あることないこと
言いふらす誹謗中傷癖には、
ほとほと往生させられている・・(p119)
・「ダウリ―」といわれる嫁入り前の
持参金制度(現金のみならず、車や家具などの
お道具類も含む)に四苦八苦している
貧民層の父親も多数いる・・
借金しまくってどうにか式にこぎつけても、
婚家によっては恥知らずにも
追加要求してくるので、頭が痛い。
あげくに応じないと、せっかく嫁がせた娘が
嫁いびりの末、灯油をぶっかけられて
焼き殺されたり・・(p130)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■目次
第1章 のろま、ルーズ、不潔、短気、ああ熱帯!
第2章 毎日がお祭り!のノーテンキな日常
第3章 めくるめく万華鏡国家―民族・言語・カースト・宗教・文化のるつぼ
第4章 インド社会の悪徳・奇怪・衝撃
第5章 経済大国エレファントが、気炎を吐く
第6章 インド人のカレー三昧・酒三昧の日々
第7章 神秘の国のマカ不思議
第8章 海千山千のインド人には、ご用心!
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