「ひかりの魔女」山本 甲士
2017/08/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
■浪人中の高校生の自宅に
おばあちゃんがやってきた。
ご主人と長男が亡くなり、
次男の家に引き取られることに
なったのだ。
そのおばあちゃんは、
おいしい料理を作り、
広い人脈を持ち、
強い足腰を持っていた。
なんだ、この
おばあちゃんは?
・いただきますっていうのはね、光一さん、
命をいただきますっていうことなのよ。
作った人に言っているわけじゃないの(p103)
■おばあちゃんの武器は、
コミュニケーションなのだ。
ちょっとしたことを
褒める。
やってもらったことを
感謝する。
だれもがおばあちゃんと
話をしていると
楽しそうなのだ。
・一日のうちに何度も、
奈津美さんのお陰で上手く作れた。
奈津美さんのお陰で思ったより楽にできた。
奈津美さんのお陰で・・という具合に
礼の言葉を重ねたに違いない。
母ちゃんはもともと単純なところがあるから、
普通の大人よりも簡単に
乗せられてしまったのだ(p174)
■おばあちゃんは、人脈を使って、
次男のリストラを中止させた。
パートをクビになった嫁に
仕事を作ってあげた。
暴力団の抗争の仲介人となって
手打ちにさせた。
なんだ、このおばあちゃんは?!
お年寄りの知恵を再認識
させてもらいました。
山本さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・当たり前のことをちゃんと手を抜かないでやれば、
ものすごく美味しいご飯ができ上がる。
当たり前のことをしなくなると、
美味しくなくなる。これまた当たり前だ(p121)
・おカネはなければ困るけど、
多ければ多いほどいいものでもないんじゃないかしら。
家族が幸せでいられるさじ加減というのは、
いっぺんにおカネ儲けをしたり、
どんどん忙しくなることじゃなくて、
何ごともちょっとずつ良くなっていくことだと
思うのよね(p220)
・無理しないで、こつこつ続けることが
大切だって教えてくれたから、
できるようになったのよ。
最初は三分ぐらいから始めて、
とにかく嫌にならないように、
無理をして時間を伸ばそうとはしないで、
とにかく毎日続けることだけを守ったの。
薄い紙も、重ねてゆくと、いつかは
分厚い束になるものよね(p116)
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【私の評価】★★★★☆(86点)
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