「アクション・バイアス」ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール
2017/07/24公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(73点)
■企業戦略、リーダーシップ論の
専門家が教える目的意識を持って
行動をとるマネジャーの増やし方です。
多くのマネジャーは、
あくせく忙しくしていながら、
結果として何も成し遂げません。
何もしないほうが楽だし、
失敗して自分の評価が下がるような
怖れがないからです。
・組織や社会の中での評価という外的環境が、
僕たちを、ともすれば
「不真面目な優等生」化してしまうのだ(px)
■その一方で、あらゆることに
首を突っ込み、忙しくなり
大事な仕事も疎かになってしまう
マネジャーもいます。
断ることができない人もいます。
組織に能力がないのに、
やりたいからやる人もいます。
結果して失敗したとすれば、
そこから学ぶしかないのでしょう。
・マネジャーは・・何よりも、
挫折や失敗を学習の機会と見なす、
という新しい考え方を取り入れ、
それらの機会を将来の行動に向けての
エネルギー源として利用しなければ
ならないのである(p178)
■結局は、答えはないのだと
思いました。
いかにその組織に可能な限り
最大の仕事をさせるのか。
それは人に未来を提示して、
その方向に人を導くこと、
人を動かすということであり、
正解はどこにもないのです。
まさに芸術なのでしょう。
ブルックさん、ゴシャールさん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・意味ある目標を定めるにあたって・・・
・明確に定義された具体的な目標を選択する・・
・自分自身が共感できる目標を選択する・・
・個人的にやりがいを感じる目標を設定する(p44)
・結果を頭の中に描き、
目標にコミットする(p66)
・目的意識を持って行動をとるマネジャーには、
ある決定的な資質が共通して見られることが
判明した。それは、決められた職務規定の
範囲内で仕事をしている者は誰もいない
ということである(p118)
・アンドワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、
「もし船を作りたいなら、男たちをかき集めて
森に行かせ、木を集めさせ、のこぎりを切って
厚板を釘で留めさせるのではなく、
海へ漕ぎ出したいという願望を男たちに
教えなければならない」と書いている(p232)
・マネジャーが仕事を引き受ける前に、
これから従事しようとしていることの
潜在的な損失と利益を十分に
理解させておかなくてはならない(p224)
・ほとんどの組織では、文書化されていない
非公式の規則が、目的意識ある行動を
妨げる最大の障害となっている(p134)
・五年のスパンで考えるようになると、
優先順位をはっきりさせることが
できるようになる(p67)
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
東洋経済新報社
売り上げランキング: 285,814
【私の評価】★★★☆☆(73点)
■目次
経営とは、実行し成し遂げる芸術である
第1部 意志の力を駆使して結果を出す
第2部 行動する人々であふれる企業を育てる
コメントする