「上司の心理学―部下の心をつかみ、能力を高める」衛藤 信之
2016/10/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
尊敬していれば人は言うことを聞く
権威によるリーダーシップから魅力によるリーダーシップをお勧めする一冊です。権威によるリーダーシップは、役職であったり、権限で部下を従わせるものです。魅力によるリーダーシップは、部下が自ら上司についていきたくなるものです。
尊敬しているから、人は厳しい言葉でも言うことを聞くのでしょう。逆に尊敬していなければ、厳しい言葉に反発する人も出てくるのです。部下が憧れるような上司になるためにはその上司が人間的にすぐれていること。もう一つは、部下の心の充足を満たしてあげられるように努力していることが必要だという。
尊敬している人物、好感を持っている人物から、人は見習おうと考えるのです(p192)
部下の話を聴く
権威によるリーダーシップは、部下を指示に従わせます。魅力によるリーダーシップは、部下の言うことを聞きます。そして「そうだよね、わかるよ」と受け止めたうえで、「こうしたいと考えているが、どう思うか」と相談するのです。
話すより聴くことが難しいと言われますが、上司だからこそ部下の話を聴くのが難しいのでしょう。部下の視点でも、自分の話を聞いてもらえば、うれしいものでしょう。
アクティブリスニング・・くり返す・・まとめる・・心を汲む(p76)
部下に責任を持って動いてもらう
部下たちの気持ちを理解するように努めるといった、コーチング的な考え方が入っていると思いました。組織としても衆智を集めて、部下に責任を持って動いてもらうのが、良いのだと思いました。
組織の方向性を部下たちに伝え、まわりの人々とズレがないようなリーダーシップをとっていく必要があります。どうすれば人間的に成長できるのか、考えていきたいものです。衛藤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・上司にとって重要なのは、部下の「やる気」や「創造性」を引き出すことです(p35)
・カウンセリングの第一のキーワード・・「あなたがあなたであるから、あなたが大好きなんだ」というメッセージ(p211)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
第1章 どうすれば部下は動くのか―権力から魅力へのリーダーシップ
第2章 「聴き方」の心理学―部下の心を理解し、能力を引き出す
第3章 「伝え方」の心理学―部下が自ら動き出す自己主張の技術
第4章 「問題解決」の心理学―意見の対立からベストアンサーを導く
第5章 「価値観」の心理学―部下に組織の価値観と常識を指導する
第6章 勇気と行動がオフィスを変える―明日から始める魅力型リーダーシップ
著者経歴
衛藤信之(えとう のぶゆき)・・・日本メンタルヘルス協会代表。心理カウンセラー。インディアンとの生活経験があり、南カルフォルニアで学んだ人間性中心心理学を基に、日常に役立つ人間関係スキルのオリジナルプログラムを開発。年間約200本の企業講演・社員研修を担当、日本一企業顧問数の多い心理カウンセラー
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