「今日は心をみつめる日」衛藤 信之
2011/02/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
心理カウンセラーが教える幸せになる方法です。本書が教える基本は、人間は生きているだけで幸福であり、もし不幸なのであれば、それを知らないだけだ、ということです。
人間の歴史を振り返れば、食べていくだけで精一杯の時代もあったわけで、現代社会のように食べたいときに食べ、毎日お風呂に入り、安く衣服が手に入る現代社会は天国と言えるのでしょう。ただ、それが当たり前になった今、それに気づかないだけなのです。
・「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないからだ」文豪ドストエフスキーの言葉です(p38)
そうは言われても「とても幸せとはいえない」という人も多いでしょう。この本では、幸せになるから笑うのではなく、笑うから幸せになる、ということも教えてくれます。心は行動でコントロールできるということです。
つまり、普通にしていれば、マイナス思考になってしまうのが人間の特性なのです。ですから、自分の意思で幸せな方向に持っていくこと、自分で笑うことで、楽しい雰囲気を作り出すことができるのが人間なのです。
・「笑えない」ことに問題があるのではありません。あなたが「笑おうとしない」ことに問題の本質があるのです。幸せも不幸も外からやってくるのではなく、すべてあなたの心がつくり出しているのです。(p126)
「今日は心をみつめる日」というのはいいタイトルですね。この本を機会に、今の心の中に幸せを見つけたいものです。
衛藤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「ない」こと、「不足していること」は、・・・むしろ幸福の種子であり、人が成長するための力となる「のびしろ」だと考えるべきなのです(p17)
・売れないセールスマンは断られるごとに、「おれはダメだ、能なしだ」と落ちこんでしまいますが、売れるセールスマンは断られるごとに、「だんだん成約に近づいている」と考えることができるのです(p21)
・ほんとうの幸福とは到達点でなく、「道のり」にあると知ること(p46)
・闘病中の患者・・・「・・・せめて死ぬときくらいは笑って死にたい。 どうすれば、それが可能でしょうか」・・・「死ぬときなんていわずに、いま笑ってみませんか」(p64)
・そのセミナーには、「人生があと三日しかないと思って遺書を書いてみよう」というプログラムがありました。(p81)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 ほんとうの幸せについて
第2章 「いま」という瞬間の大切さ
第3章 自分を愛するいちばんの方法
第4章 終わりから見ればわかること
著者経歴
衛藤信之(えとう のぶゆき)・・・日本メンタルヘルス協会代表。心理カウンセラー。インディアンとの生活経験があり、南カルフォルニアで学んだ人間性中心心理学を基に、日常に役立つ人間関係スキルのオリジナルプログラムを開発。年間約200本の企業講演・社員研修を担当、日本一企業顧問数の多い心理カウンセラー
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「今日は心を見つめる日」メルマガを見て、
ものすごく読みたくなりました。
あまり読まないジャンルの本について
紹介してくれるので、ありがたいです。
ずっと小説ばかり読んできましたが、
やはり視野を広げるのは大切ですね。
今後もよい本との出会いを期待しています。
よろしくお願いします。