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「これからのマネジャーの教科書」田久保 善彦

2016/09/21公開 更新
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これからのマネジャーの教科書


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 グロービス経営大学院が40人の「期待を超えるミドルマネジャー」にインタビューしたものです。ミドルマネジャーとは、日本でいえば課長でしょうか。部長から指示を受けながら、具体的な方策を考えなくてはならず、部下からは突き上げられる。課長とはなんとも難しい仕事だと思います。


・「やりきる」ことで次のチャンスが巡ってくる(p138)


 「期待を超えるミドルマネジャー」は、周囲の抵抗のあることにも対応しなくてはなりません。なぜなら周囲の抵抗のないことは、だれでもやれるからです。


 期待を超えるということは、誰もがその困難さを知っており、手を出さないからです。あえて困難に挑戦し続けられるのは、強いこだわりがあるからなのでしょう。


・あきらめずに「想い」を抱き続けるミドルマネジャーの特徴として、「譲れないこだわり」を抱いているを上げたい。表層的な動機だけでは、いつか周囲の抵抗に負けてあきらめてしまう(p60)


 この本を読んでいろいろな課長があるのだと思いました。「期待を超えるミドルマネジャー」もいれば、「期待どおりにミドルマネジャー」、「期待以下のミドルマネジャー」もいるはずです。そうした人々が組織を作っているのだと思います。


 田久保さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・自分自身がこだわる、またはこれが正しいと信じる「型」を持っている場合が多かった(p47)


・期待を超えるミドルマネジャーに共通した「想い」は、「自分の言葉で他人に語れる」ということである(p53)


・自分の主張を上司が理解してくれないときに乗り越えるための勝ちパターンとして、「上司を営業先に連れていく」ようにしていた(p75)


・期待を超えるミドルマネジャーにも紆余曲折・・長期にわたり順風満帆でいられるケースはきわめて稀ということになる(p106)


1人の時間も取るようにしています。一定の時間1人になって考えないと、すぐに惰性で日々を過ごしてしまいますから(p115)


これからのマネジャーの教科書
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グロービス経営大学院 田久保 善彦
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

第1章 ミドルマネジャーとは何か(マネジメントという仕事
第2章 期待を超えるミドルマネジャーを生むメカニズムと3つの力
第3章 期待を超えるミドルマネジャーの自己変革力
第4章 期待を超えるミドルマネジャーであり続けるために
第5章 7人の事例に学ぶミドルマネジャーの自己変革力



著者経歴

 田久保 善彦 (こくぼ よしひこ)・・・グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長。株式会社三菱総合研究所を経て現在グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長。慶應義塾大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修了。スイスIMD PEDコース修了。経済同友会幹事、経済同友会教育改革委員会副委員長(2013年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問、NPO法人の理事等も務める。


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