「業務改革の教科書―成功率9割のプロが教える全ノウハウ」白川 克 榊巻 亮
2016/04/16公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(85点)
■業務改革にしろ、ソフトウエア開発にしろ、
現状を把握し、業務を改善し、
新しいものを作ることになります。
新しいものを作るときに困るのが、
反対勢力です。
現状のままで問題ないと考えるのが、
普通の人の考え方でしょう。
・抵抗の5段階モデル
1 無言の抵抗
2 正面からの批判
3 屁理屈での抵抗
4 話すら聞いてくれない
5 反対運動を繰り広げる(p178)
■しかし、それでは仕事の改善は
できません。
こうした反対勢力を取り込んだり、
トップの協力をもらったり、
反論には真摯に対応することで、
課題は良い方向に向かいます。
いずれにしろ、
現状を変えるのは
たいへんなことですね。
白川さん、榊巻さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「計画作り」と「態勢作り」は同時に進めよ(p13)
・抵抗勢力候補など、自分と違うタイプを集めろ・・抵抗勢力になりそうな方々を取り込んでしまう(p19)
・全てが整理整頓されていないと不安だったり、指示してくれないと仕事ができないような人は、いくら知識や他の能力が豊富でも戦力になりにくい(p23)
・既に達成したかのごとくゴールを語れ・・目指さないゴールも明らかにしておくこと(p32)
・トップのバックアップがプロジェクトを進める支え(p59)
・たとえ知っていても、現状調査は必要・・改革したいなら数字を積み、示せ(p87)
・ダメ施策を捨て、良い施策を残す・・全ての施策を同時に実現することはできない(p161)
・序盤:「本当に大丈夫かな~」・・
終盤:「初めからハッキリ言っている通り、
このプロジェクトは上手くいかない、ありえない」・・
見えない批判をしっかり拾ってケアする(p180)
・人事のように、年度サイクルでの繁忙の波が激しい業務で新しいことを始める際には・・どの業務をどの時期に立ち上げるのが、一番負荷が低いのかを議論する(p208)
・定性効果と定量効果に分ける(p227)
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 26,939
【私の評価】★★★★☆(85点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
にほんブログ村
■目次
A 変革を立ち上げよう
B 立ち上げのためにすべきこと
第一部 「どんな変革か?」をざっと描く
C まずは同士を集めよ
D 変革のゴールを決める
E なぜ良くなるのかを端的に示す
F ゴールやコンセプトをどうやってひねり出すか?
G タイプ別、変革の落とし穴
H トップの支援を取り付ける
I プロジェクト体制を固める
第二部 現状調査/分析
J 業務とシステムを棚おろす
K プロのヒアリング技術
L 課題を特定する
M 分析は「構造化と実感」
N 分析の7つ道具
第三部 将来の姿を描く
O 施策をひらめく
P 業務改革の王道施策6選
Q ダメ施策を捨て、良い施策を残す
R 施策を練り上げる
S 抵抗勢力と向き合う
T 変革に関係者を巻き込め
第四部 計画の価値を示し、Goサインをもらう
U マスタースケジュールを描く
V リスクを把握し、対応する
W プロジェクトの価値をお金で示す
X 計画の価値を高める
Y 投資決裁を突破する方法
Z Just Do It!
コメントする