「抵抗勢力との向き合い方」榊巻 亮
2017/05/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
■数多くの業務改革プロジェクトを
行ったコンサルタントが教える
抵抗勢力との付き合い方です。
業務改革しようと思えば、
現場の抵抗があるのは
当然のことでしょう。
改革に前向きと思われた人が、
最終段階で抵抗勢力だった、ということも
よくあることのようです。
・実行局面に来て「聞いていませんよ」と言われて困惑したことがある。・・二度、三度と説明に出向き、相手も前向きに捉えてくれていたはずだった(p22)
■こうした抵抗勢力への向き合い方は、
相手を理解すること。
反論するにしても、理解してからです。
どんなに小さな疑問や、
モヤモヤ感も見逃しません。
そのためには、打ち合わせで、
参加者の顔をよく見る。
そして、抵抗は事前に予測して、
対処法を決めておきます。
最終兵器は人事異動です。
・私は常に会議の参加者の様子を相当見ている・・つまらなさそうな顔をしていないかなど、とにかく人を見る。人は違和感や不安を覚えると即、表情や態度に表れる(p33)
■その他にも、
意思決定の手続き、目標、
コンセプト、スケジュールなど
決まったことを書類に書いておく。
代役を立てて個別撃破する、
サボり対策を事前に策定するなど
実践的な内容でした。
数多くの経験に裏打ちされた
貴重な助言ですね。
榊巻さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・共有すべきものは資料に落とす・・ゴール・コンセプト・必要性・・何が変わるのか・・懸念事項は何か・・意思決定のプロセス(p42)
・いつ、誰から誰へ、どんな媒体で、どんな内容を伝えるのかを、事前に細かく設計してしまう(p46)
・難しいのはグループ会社や協力会社が絡むケースだ・・部門に閉じた視点を全社視点に広げるしかない。それには「全体を俯瞰する絵」を描くことが有効だ(p70)
・「現状に課題がある」と言われると、すごい拒否反応を示す人がいる・・「将来に向けて改善の余地があるのかどうか」を語る。(p78)
・組織を動かすには「誰の口から話されるか」も、中身と同じくらい重要なのだ(p82)
・実行局面では「サボる人が必ず出てくる」ことを事前にトップに伝えておく。実際にサボりが出たときは、トップから圧力をかけてもらったり、場合によっては人事異動が必要かもしれないと、事前にインプットしておくのだ(p97)
・「与えられたゴール」から「俺たちのゴール」へ変える・・この先で抵抗と向き合う土台になる(p133)
・グラウンドルールを書き出す
・全社視点で考える
・セッション中に意見を出し切る
議論し尽くす
・不安、モヤモヤをためない
・アイデアを否定しない・・(p152)
・メンバーの意見は、極力否定しない(p155)
・メンバーが30点の案しか出せなかったとしても、リーダーが自分の案を一方的にゴリ押しするのは良くない・・30点のアンとリーダーの案を掛け合わせ、より優れた案にしていく・・(p157)
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
≪第1章 抵抗とは何か≫抵抗は至るところで発生する
≪第2章 計画策定期≫隠れた抵抗に対応する
≪第3章 計画策定期≫表立った抵抗に対応する
≪第4章 施策実行期≫サボタージュに対応する
≪第5章 立ち上げ期≫「立ち上げ期」の重要性を知る
≪第6章 立ち上げ期≫納得度が高いプロジェクトゴールを定める
≪第7章 立ち上げ期≫プロジェクトチームの熱量を上げる
≪第8章 立ち上げ期≫経営陣を味方に付ける
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