「業務改革の教科書」白川克、榊巻亮
2013/10/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■現在の業務は、ほとんどがパソコンを基本とした
システムを使う場合が多いと思います。
システムを導入または入れ替える場合、
経営者なら業務効率化を指示するでしょう。
この本では、そうしたシステム導入と一体化した
業務改革のコツを学んでいきます。
・根拠や裏付けがなく30%の効率化を目指すことは、業務改革プロジェクトではよくあること・・・10%アップだとすると、抜本的な改革などしなくても達成できる・・・50%だと、多くのプロジェクトメンバーができるわけない、と思い込んでしまう(p34)
■業務改革の流れとしては、
1 仕事の流れを把握
2 新しい仕事の流れを決める
3 システム化して導入
です。
ここで問題となるのは、
新しい仕事の流を決めるところでしょう。
つまり「仕様」の決定。
業務を変えることになるのですから、
かなりの抵抗が予想されます。
・序盤:「本当に大丈夫かな~」
↓
終盤:「初めからハッキリ言っている通り、
このプロジェクトは上手くいかない、ありえない」・・
こうなる前に、見えない批判をしっかり拾ってケアする・・(p180)
■実際にシステム導入+業務改革を目指している人には、
必読の一冊といえるでしょう。(★5)
こうした新しいものを作り上げる仕事には、
経験(特に失敗の)を持った
専門家がいると助かりますね。
白川さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・まずは同士を集めよ・・・組織図に頼らない、一本釣りが有効(p17)
・抵抗勢力候補など、自分と違うタイプを集めろ(p19)
・最初から一挙手一投足を聞くのではなく、1回目は大雑把に業務全体をさらう。その上でもう一度、頭から細かく聞いていくのが良い。(p93)
・「こんな風に自動化されたら理想なのに・・・理想をぼんやり考えることも多いはず。・・・「40年後の会社がどうなっているか語ってみよう」と仮定し、ゲーム気分でブレインストーミングしてみるのも手だ(p140)
・結局は高い視点から話をし続けるしかない・・・「効率が悪くなる箇所も一部あるが、全体としてはこの改革を絶対やり遂げるべき」・・・(p186)
・やはりバッファは必要・・・改革プロジェクトは、かつてやったことのないことにチャレンジする、本質的に不確実な活動である(p213)
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■目次
第一部 「どんな変革か?」をざっと描く
第二部 現状調査/分析
第三部 将来の姿を描く
第四部 計画の価値を示し、Goサインをもらう
読んでいただきありがとうございました!
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