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「本日は、お日柄もよく」原田マハ

2016/04/07公開 更新
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本日は、お日柄もよく (徳間文庫)


【私の評価】★★☆☆☆(67点)


要約と感想レビュー

結婚式で感動的なスピーチを聞いたOLが、政権交代を目指す野党のスピーチライターになるという物語。スピーチの勉強になる。内容はしっかりしたものであっても、スピーチの仕方で差がでるのです。


例えば檀上に上がって、会場が静かになるのを五秒待つ。五秒で無理なら十秒待つのです。そして、原稿は事前にきっちり仕上げるけれど、決して読んではなりません。棒読みになったとたん、聴衆の関心が薄れるからです。


中味のある人こそ、スピーチを学びたいものです。現実には中味がない人ほど、スピーチに頑張っているのですが。原田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・出だしの一分でお祝いを四回も言ってる。で、また聴衆の耳が離れる。なんだこいつ、おんなじことばっか言ってるよ、ってね(p13)


・フレーズの冒頭に、「えー」とか「あー」とか付けるのは、しゃべるのに自信がない証拠(p14)


・スピーチライターの心得として、もっとも初歩的で、かつ難しいこと。人の話を聞けなかったら、スピーチライターにはなれないわけよ(p163)


本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
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原田マハ
徳間書店 (2013-06-07)
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)


目次

1 ヘンゼルとグレーテル
2 トゥルーデおばさん
3 長靴をはいた猫
4 わがままな子ども
5 灰かぶり(シンデレラ)
6 千匹皮
7 赤ずきん
8 ガチョウ番の娘
9 兄と妹



著者経歴

原田マハ(はらだ まは)・・・1962年、東京生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、2002年独立後フリーランスのキュレーターとして活躍。05年、「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞


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