「セルフ・コーチング入門」 本間 正人、松瀬 理保
2016/01/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
自分で自分をコーチングすることを教えてくれる一冊です。コーチングの世界では、質問をしてその人の中にある答えを引き出していきますが、基本的な質問は決まっています。
例えば、実現したいことは何ですか?実現したら、どんな状況になりますか?今、何ができますか?いつやりますか?できることを3つあげると?など、質問はだいたい同じなのです。であれば、自分で自分に質問することで、自分の中の答えを引き出すことができるのではないか、というのがセルフコーチングです。
その一方で、プロのコーチや上司が、一緒に目標達成に関わってくれることで、目標達成の可能性は高くなるとも主張しており、それは事実なのでしょう。自分で自分をコントロールできる人は、ごく一握りだと思いますから、コーチという職業が成り立つのです。
例えば、高すぎる目標を自分に課して、厳しくなりすぎる傾向を持つ人がいたとしましょう。実はこの人は「あの目標が高すぎたから仕方ない」という言い訳を、予め用意している可能性もあるのです。そうした心の奥底にあるものを客観的に見てもらうためにコーチがいるのでしょう。
ただ、プロのコーチを雇うにはお金がかかりますので、コーチを雇う前に、まず自分で自分をコーチングするのは価値があるのではないでしょうか。結果が良ければセルフコーチングを続ければよいし、いまいち自分をコントロールしきれないのであれば、プロのコーチを雇ってみればよいのです。
本間さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・自分に甘くなるのは「失敗に対する恐怖」が存在する場合が多い(p31)
・選択肢をあげてみた時に、自分の心の中に、どんな波紋が広がるか、エネルギーレベルが高まるか、下がるのか、を自分でモニターすることが大事です(p41)
・起こりうる最悪のシナリオ・・・心の準備をしておくと、気持ちが楽になる(p51)
【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第1章 リスク化と二極化が進む日本
第2章 効率的にお金に働いてもらう
第3章 財務のリスク・マネジメント
第4章 投資のポートフォリオ運用
第5章 国際分散投資に基づく長期資産づくり
著者経歴
本間正人(ほんま まさと)・・・NPO学習学協会代表理事、帝塚山学院大学客員教授、LCA大学院大学客員教授、NPO日本コーチ協会理事。東京大学文学部卒、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学博士Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局、松下政経塾研究部門責任者などを経て、NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師など歴任。「教育学」を超える「学習学」を提唱し、「研修講師養成塾」を主宰する
松瀬理保(まつせ りほ)・・・米国オハイオ州ケースウエスタンリザーブ経営大学院にて、個人と組織の「強み」に注目するAI組織変革アプローチ、コーチングを含む最先端の組織行動論を学ぶ。大学卒業後、全日本空輸、外資系航空会社にて人材育成からCS、営業の現場を経験する。その後独立し、日本国内のメーカー、小売業、IT関連会社、運輸・航空各社にて、「リーダーシップ」「コーチング」の研修講師。生涯学習開発財団認定コーチ、帝塚山学院大学文学部講師、NPO学習学協会主幹研究員。AIコンサルティング・ジャパン代表、株式会社チェンジ顧問
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