「米陸軍諜報指導官に質問されたら あなたは何も隠せない」ジェームズ・O・パイル、マリアン・カリンチ
2015/07/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
米国陸軍で教えられている尋問の技術です。仕事で応用するとすれば、部下からの情報収集でしょうか。ただ、この本のままやると尋問になってしまいますね。
・「他には?」・・・答えがまだ出尽くしていないと思われたときに「他には?」を繰り返すとよいだろう(p50)
事実を引き出すためには、一つの質問で一つのことを聞くこと。子どものように何を、なぜ、どうして・・と聞いていくこと。「他には・・」「まだあるだろう」と、発言を促し、情報を引き出すこと。
そして時には、すでに答えがわかっていることをあえて相手に質問することもあります。注意するのは、そのとき相手が答えるときの態度を観察するのです。
・子どもに戻ってください。知らないからたずねるという気持ちが肝心です(p48)
適切な質問を繰り返しながら、相手の様子を観察することが、大事だと思いました。先入観を入れずに、相手の知っていることを引き出すのですね。
パイルさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・質問技術の基本訓は、たずねるのは一問につき一つだ(p32)
・「まだあるだろう?」と追及してくるので、これはもう全部バレていると思ったという。「もう逃れようがない、真実を話すしかなかった」(p197)
・話の整理癖がはっきりした人物が、いつもと違う話し方をしたら、警戒しなければならない(p186)
・ただ聞くだけでは気まずいというなら、「正しく理解できたか、確認させてください」と前置きするのがよいだろう(p110)
・質問とは発見であり、先入観のない好奇心の表現であると捉え直すことだ(p36)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
序章 質問テクニック習得の効果
第1章 考え方を変える
第2章 上手な質問の作り方
第3章 質問のタイプを把握する
第4章 領域別に「発見」する
第5章 よく聴き、よく黙り、よくメモする
第6章 答えを分析する
第7章 専門知識はどうたずねるか?
著者経歴
ジェームズ・O・パイル(James O.Pyle)・・・戦略報告聴取の名手。その専門技術を活かし、防衛言語研究所、米陸軍情報センターおよび学校、統合参謀本部などでアメリカ陸軍の諜報部員の質問技術訓練指導に携わる。質問を出し答えを聴く腕前は、だれも彼に及ばない。バージニア州スプリングフィールド在住。
マリアン・カリンチ(Maryann Karinch)・・・劇場の支配人として、ワシントンD・Cで芸術及び教育プログラムの基金を設立。ワシントンD・Cのアメリカ・カトリック大学でスピーチ及びドラマの学位及び修士号を取得
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