「予測できた危機をなぜ防げなかったのか?―組織・リーダーが克服すべき3つの障壁」マックス H.ベイザーマン マイケル D.ワトキンス
2015/06/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
■人間とは賢いようで、愚かである。
なぜなら、動物だからです。
将来の100万円より、
目の前の10万円を優先してしまう。
嘘かもしれませんが、
そういう点もあると思います。
そうした現実をしておきたいものですね。
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人間は楽観幻想をもつ傾向があり、それによって出来事を自己中心的に解釈し、リスクを低く見てしまう・・(p11)
・地球温暖化、大気汚染、漁業資源の枯渇など、この惑星全体の生態学的大災害という予見可能な危機については、誰を責めるべきなのか(p80)
・米国における病因や死因について予見可能な要素のトップは喫煙である。毎年40万人以上の米国人がこれで亡くなっている。常識で考えれば、喫煙者が多いほど、肺がん発症率は高くなり、その多くが死にいたる(p149)
・電力業界における電力卸売事業の規制緩和は・・・あらゆる地域で進む発電能力の増強に見合う送電能力の拡張は調整されていない。地域単位で送電網を拡張していないため、北米の送電システムは随所で混雑し、電力市場はしかるべき効率性で機能しなくなっている(p205)
・1997年、クリントン大統領の経済諮問会議は、人口の多いベビーブーム世代が退職年齢に入ると、連邦社会保障費、高齢者医療扶助、低所得者医療扶助への支出額は急増するだろうと主張している(p258)
・航空各社はフリークエント・フライヤー・プログラムの諸コストを、ずっと前に削減しておくべきだった。・・・欺瞞的な会計手法を使い、将来の問題を隠している・・・われわれの助言。「プログラムが破綻する前に、マイルを使ってしまいなさい!」(p272)
▼引用は下記の書籍からです。
東洋経済新報社
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
読んでいただきありがとうございました!
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