「ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。」小栗 左多里

【私の評価】★★★★☆（83点）

要約と感想レビュー

外国人の考え方

我が家の家内が、爆笑しながら読んだ一冊。本のソムリエは、「外国人と同じ」というのが家内の結論のようです。海外に２年ほど滞在した経験がある私は、外国人の考え方が頭に入っているのかもしれません。

トニーは話しかけているのに返事をしないことがあるという。本のソムリエも朝にメルマガを書いているときは、集中しているので家内の話を聞いていません。この朝の一分一秒を争う時に、雑談ができるのか、ということです。

話しかけているのに返事をしない・・・仕事にすごく集中しているから返事できないんだよ（ｐ132）

外国人の常識

トニーは外出すると、お店で店長と交渉しようと言い出すことがあるという。店側は「だめだ」という自由がある。そしてお客はサービスを選択する自由もあるというロジックです。

価値観や表現の仕方が違うから、どうしても誤解が生まれてしまいます。たとえば、こちらは相談したいと思っていたとしても、相手は主張を押し付けられたと感じるかもしれません。それまでの経験や常識が違うと、受け取り方は全く異なるのです。

日本ではあまり交渉しないけどもっと言った方がいいんじゃないかな？・・「和して同せず」だよ！！（ｐ34）

郷に入れば郷に従え

また、トニーはよく「プランＢを考えよう」と言うらしいのです。プランＢとは、ある計画がうまくいかなかった時のため準備しておく次の計画のことです。いきなり、「代案を出してください」と言われても、日本人には無理難題を出されていると感じるかもしれません。

「郷に入れば郷に従え」だと思いました。ただ、わかっていてもわからないのですね。違う価値観によって、新しい視点が得られるメリットもあるでしょうが、苦労はもっと多いのだと思います。小栗さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・モノはなるべく持たないようにしよう・・・自転車も車も傘も、あれば公衆のものを使いたい（ｐ88）

・なんで日本人は英語がうまく勉強できないんだ・・ひとつは完璧主義だから・・・「失敗するのがイヤだから話さない」これも大きな間違い！！（ｐ101）

【私の評価】★★★★☆（83点）

目次

1 ダーリンはこんな人
2 一緒に暮らし始めたこ
3 つらつらな毎日
4 やっぱり違う、こんなとこ
5 それでも仲良く暮らすコツ

著者経歴

小栗左多里（おぐり さおり）・・・12月10日岐阜県生まれ。いて座。血液型A型。多摩美術大学デザイン科グラフィック専攻卒。95年、集英社月刊少女漫画誌「コーラス」にて、「空に真赤なモノレール」でデビュー

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