「やっぱり! インフレがやって来る 」澤上 篤人

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やっぱり!  インフレがやって来る (アスカ・ビジネス)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■この本では、投資顧問会社社長が、
 日本の経済について自分ならどうするか、
 を教えてくれる一冊です。


 まず、バブル崩壊は、
 人災であるというのが著者の感想です。


 あれだけ高値を付けた不動産に
 取引規制をするのですから、
 一気にバブルは収縮しました。


 土地と株価を担保とした経済は、
 泡と消えたのです。


・後手後手の金融引き締め政策と、
 懲罰的な土地取引の総量規制が、
 地価や株価の暴落を必要以上に
 加速させてしまった(p32)


■経済活性化のためには、
 規制緩和や民営化が必要。


 つまり、役人が経済を
 コントロールしない、
 ということです。


 現場の経済を知らない素人が、
 経済運営に口を出すから失敗する。


 できるだけ、自由な経済活動が
 最終的には妥当なバランス点に
 落ち着くものであるということです。


・市場経済の要諦は「お金」と「モノ」を動かすこと・・
 新規参入者にも広く門戸を開き、
 自由闊達な競争をさせるのが一番。(p96)


■著者の提案は、
 納税者番号制度を導入と所得税減税。


 法人税25%と租税特別処置法廃止。


 当然のことですが、最終的には、
 国に頼らず個人個人が
 しっかりお金を稼ぐしかありません。


 澤上さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「金融機関の立て直しには、公的資金投入も
 やむなし」とする世論形成にまで漕ぎつけていった・・
 放漫経営の後始末が国家事業にすり替えられ・・
 「日本の金融界の他力本願おねだり力、
  とりわけ族議員をつかった政治力はお見事」(p42)


・時々刻々と参加者の間で利害調整がなされてい行くのが
 経済活動である・・・日本の場合、秩序維持とか
 社会安定といった表現が、経済の現場にもひんぱんに
 顔を出す。秩序とか安定とかいうが、
 その実体は既得権擁護と競争抑制である(p53)


・旧国鉄民営化が議論されていたころ、
 旧国鉄所有地の売却が検討された・・・
 公開入札に出せば土地投機を煽るだけ、
 という反対意見が続出して結局は売却見送り
 となった・・・土地投機が好ましくないのなら、
 土地の供給を増やしてやればよい(p86)


・80年代に入って、「日本人は働きすぎだ」
 ということで、国を挙げての「のんびり生きよう」
 キャンペーンが本格化した・・国民が働かなくなって
 栄えた国など、歴史上どこにもない
というのに・・(p136)


・大事なのは、暴落相場など株価の大幅下落時に
 しっかり買いをいれること。投資なんて
 安く買って高く売るだけのこと。(p212)


・官営のビジネスは効率が悪くコスト高で、
 スピードも鈍い・・・
 規制緩和や民営化がどれほど重要か(p229)


やっぱり!  インフレがやって来る (アスカ・ビジネス)
澤上 篤人
明日香出版社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)

■目次

第1部 どうして「失われた20年」になってしまったのか?
第2部 生活防衛に立ち上がろう


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