「ビッグ・データで株価を読む」岡田 克彦
2014/02/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■株式市場では、機関投資家や大規模投資家が、
コンピュータで株式の上がり下がりを予測し、
プログラム取引をしているらしい。
この本では、株価の上がり下がりではなく、
ニュース記事や季節傾向といったビッグデータを活用した
プログラム取引を提案しています。
確かに株式取引をしているのは人間ですので、
人間の動きを事前に予測できれば、
それで株式を売買すれば儲かりそうです。
・株式市場は1月から6月までが上昇相場で、
7月から12月までが振るわない季節なのです。
この傾向は40年以上も続いているのです(p46)
■現在、株式についての情報は、
証券会社が格付けを行っています。
しかし、事前に一部の投資家に情報提供し、
その後に公表することで一部の投資家に
利益を提供しているらしい。
私に当てはめれば、本のソムリエの評価を
事前に有料顧客に提供して、本を買占めさせ、
その後にメルマガを発行することで、
高値で売って儲けているようなもの。
確実に利益を上げる
仕組みがあるのですね。
・格付け変更日の少し前から(超過リターンが)発生しているが
わかると思います。つまり、格付け変更の情報は、
事前に証券アナリストから一部の投資家には
伝えられている可能性があるということです(p76)
■コンピュータが人間の心理を予測するようになったら、
株式市場はいったいどうなってしまうのでしょうか。
乱高下するのか、それとも
高速で収束し安定するのか。
いずれにしろ素人には
儲けにくい世界になっていくのかも
しれません。
岡田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・25年間で、楽観記事が前半に多い年は、
株価収益率も年前半がよく、
そうでない年は株価収益率も年後半の方が良い(p60)
・注目度の高い銘柄ほど「素人が買う」傾向が強く、
「プロの投資家は売り手」に回っている(p82)
・天気の良い日に株価が上がりやすいことは、
世界中の株式市場で実証されています。(p42)
・景気が良いときに増える正の相関が強い検索語句は、
「ターニングポイント」「年収1000万円」「某高級ブランドバック」
「ショートヘアカタログ」等だそうです(p24)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
■目次
第1章 ビッグ・データって何?
第2章 ビッグ・データで株価は読める?
第3章 ビッグ・データで明らかになった株価の季節性
第4章 ビッグ・データを活用して相場の極意を実践する
第5章 バーストを使って隠れた動きを見つけよう
第6章 大規模な「言葉」のデータから相場を予測する
第7章 ビッグ・データで相場の大潮流をつかめ
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